20195203 シユウ_ハロウィン_ストーリー 『らいじんいんぱくと』
【シユウ】
ふむ、ふむ…
マスターから、マーラーカオの 取り返し方を伝授されるシユウ
【シユウ】
なるほど、なるほど
そうすればいいのか!
【シユウ】
きるのではなく、
ちからをつたえるんだな?
【シユウ】
ちからを…つたえる?
【シユウ】
あぁ~!
むずかしそうなのだ~!!
確かに、いつも力任せに 斧を振り回しているだけの彼女には 高度な注文かも知れない
【シユウ】
シユウ…できるかな?
じしんないのだ…
選択肢:
- 大丈夫!シユウならできる! → select_label_01へ
- シユウは天才だ!! → select_label_02へ
- 古代の神の力を見せてやれ! → select_label_03へ
シユウ…できるかな? じしんないのだ…
select_label_01:
【シユウ】
そ…そうかな…?
select_label_02:
【シユウ】
てんさい?シユウ…てんさいか!?
select_label_03:
【シユウ】
…そっか…シユウは、かみさま…
select_label_end:
【シユウ】
よぉ~し!
ますた~が、そういって
くれるなら…
【シユウ】
おににかなぼう!
シユウにおおおの(大斧)!!
【シユウ】
ずばっと!
やってみせるのだ!!
ぶん!と斧を構えるシユウ
【シユウ】
きるのではなく…
ちからを……
【シユウ】
つたえる!!
【シユウ】
はぁーーーーっ!!
次の瞬間! シユウが振り降ろした斧は、 木ではなく大地をブッ叩いた
ズガーーーン!!
【シユウ】
どうだぁ!?
激しい揺れは、地面から木へと伝わる
そして頭上からは、 マーラーカオを持った リスが落ちてくるのだった
【シユウ】
やった!!
できたぞ、ますた~!
【シユウ】
しんひっさつ
『らいじんいんぱくと』
なのだ!!
それは彼女が、 新たなるスキルに 目覚めた瞬間でもあった
【シユウ】
へへん!りすさん、
シユウのマーラーカオ、
かえしてもら…
【シユウ】
…あ
見ると、落ちてきたのは、 先程のリスと、 もう1匹のリス
【シユウ】
おやこ…?
恋人同士じゃないかな? と、マスターが答える
【シユウ】
こい…びと…?
2匹のリスを見つめるシユウが、 口を開いた
【シユウ】
わかった!それ、あげる!!
ふたりでなかよくたべるんだよ!!
そう言って、 彼女は森を後にするのだった
【シユウ】
なぁ、ますた~
【シユウ】
どうして、りすさんもにんげんも、
すきなひとになにかを
ぷれぜんとするのだ?
【シユウ】
そもそも、どうして
おとこのひととおんなのひとは
なかよくするのだ?
それは難しい質問だね と、前置きして マスターが答える
そりゃあ好きな人と一緒にいると、 気持ちがぶわ~っ!と、 嬉しくなるからじゃない?
人間も動物も一緒! それを愛って呼ぶんだよ、愛
と、子ども向けに説明したつもりの マスターだったが…
【シユウ】
…“あい”?
【シユウ】
なんだそれ?
納得を得られず、 気恥ずかしくなるマスター
【シユウ】
ふ~ん…
あいがあったら、
“こんいん”するのか
【シユウ】
それは、たのしそうだな!
もっと“あい”をおしえてくれ!
ますた~!!
愛について尋ねてくる彼女は、 とても楽しそうでワクワクしていた
Next: 20195204