202206141 限定クエスト ウェディングイベント レイニー×ウェディングプラン ストーリークエスト後編 レイニー×ウェディングプラン ストーリークエスト 後編 5 - 【EP4】それぞれの想い レイニー×ウェディングプラン【EP4】 レイニー×ウェディングプラン【EP4】
【グラーシーザ】 うむむ… よていしていた、ろくがつちゅうは 雨のかのうせいがたかい…
【依頼人の新婦】 雨…でも、仕方ないわね ジューンブライドに式挙げたいし… もちろん晴れてくれたら一番だけど
【グラーシーザ】 ああ、そうだな やはりはれているのがいちばんだ!
【グラーシーザ】 それに、このプランは はれている日にさいこうに もりあがるようになっている
【グラーシーザ】 ろくがつちゅうにはれるまで いったんえんきにしよう!
【依頼人の新郎】 延期? そうは言っても皆さんの予定とか…
【グラーシーザ】 うむ、そこはしんぱいむよう ちゃんとらいねんもてんきよほうを みてよていを立てていくからな
【依頼人の新婦】 え…? それって私達に結婚を 諦めろって言ってるってこと?
【グラーシーザ】 そんなことはないぞ? ただ、はれのほうがよいかと 思ってのていあんだ!
【グラーシーザ】 じんせいいちどのことだ すばらしい日にするために だきょうはきんもつだ
【グラーシーザ】 それに、まつといっても ながくて、すうねんだ たいしたことはなかろう
【グラーシーザ】 もちろん、またせるぶん、 さいこうのしきに してみせるぞ
【依頼人の新婦】 …あなたとは違うのよ
【グラーシーザ】 む?
【依頼人の新婦】 キル姫と人間を一緒にしないで!
【依頼人の新郎】 …あなたのプランは素晴らしかった しかし、今のことであなたに任せて おけないということがよくわかった
【グラーシーザ】 ど、どうしたんだ まってくれ、まだ話が…
【アルマス】 …人とキル姫の時の流れは違う 私達に結婚という選択肢があまり 一般的ではない理由ね
【グラーシーザ】 ああ、そうだ あたしはよかれと思ったていあんで あのものたちをきずつけてしまった
【アルマス】 でも、それはグラーシーザの その人達を祝いたいという想いが あってこその話なんでしょ?
【グラーシーザ】 だとしても、だ 自分のきもちだけをおしつけては プロとしてしっかくなんだ
【グラーシーザ】 あたしは自分のせいぎに ほこりをもっていたが、 正直、今はよくわからない…
【グラーシーザ】 …あれいらい、あたしはじぶんの プランがひとりよがりな気がして どうにもこうにもうまくいかなかった
【アルマス】 だから、私を例に プランを作った時に 気落ちしていたのね
【グラーシーザ】 うむ… また同じことを くりかえしたとおもってな
【アルマス】 …あの時はごめんね 突然怒鳴ったりして
【グラーシーザ】 ふふ、その時にも しゃざいをうけたぞアルマス
【グラーシーザ】 やはりアルマスは やさしいやつなんだな
【アルマス】 ちょ、いきなり何よ 褒めたって何もでないわよ!
【グラーシーザ】 そんなアルマスだから ともにしごとをすればあたしも えられるものがあると思ったのだ
【アルマス】 そんな、私だって お姉ちゃんとのことがきっかけで ここにいる訳だし…
【アルマス】 って、待った ちょっと話戻すけど…
【グラーシーザ】 キルひめと人はこんやくしても かぎられた時をすごすことしか できないという話か?
【アルマス】 そっちも大事な話だけど グラーシーザがプロとして失格だ って思った理由の話!
【アルマス】 もしかして、デオンも 自分の仕事に関することで 何か事情があるんじゃないかしら
【グラーシーザ】 たしかに、プロであるデオンが しかくがないというのならば、 それそうおうのりゆうはありそうだ
【アルマス】 依頼人の子、そんな話してなかった ってことはデオンもあの子も ちゃんと会話してないってことよ!
【アルマス】 やっぱり私、デオンに話を 聞いてもらえるまで彼の ところに通ってみる!
【グラーシーザ】 おい、アルマス!? …またこのパターンか
【アルマス】 いいえ、それは違うわ グラーシーザ!
【アルマス】 今度はデオンを 説得するんじゃなくて、 デオンの話を聞きに行くのよ!
【グラーシーザ】 うむ…それもそうだが… いや、あたしもアルマスのように つっぱしってみるとするか!
【グラーシーザ】 こんどこそ、たがいが なっとくのできるプランに するために…!
【アルマス】 うん、それじゃ 絶・行くわよ!
【デオン】 しつこいのである!
【アルマス】 取り付く島もないってやつね…
【グラーシーザ】 ま、アルマスは このていどでへこたれないだろう?
【アルマス】 そうね、やってやるわ!
【デオン】 またお前であるか 暇人なのであるな
【アルマス】 暇なんじゃないわ あの子の為に必死なだけよ
【デオン】 …お帰りいただきたいのである
アルマスとグラーシーザが デオンのもとへ通い続けたある日…
【デオン】 …なぜお前はそうも 人の為に行動できるのであるか?
【アルマス】 やっと話をする気になった?
【デオン】 いや…だが、気になったのである その行動は、はたから見ると ただの押し付けなのである
【アルマス】 そうよ、押し付けよ でも、押し付けでも自分本位でも 話をしなくちゃ何も進まないわ
【グラーシーザ】 …そうだな それでしっぱいしたとしても 話をしないほうがかなしみをうむ
【アルマス】 やらない後悔より やって後悔するほうがいいってことよ
【デオン】 …主張は理解したのである だが、余はあの子の門出を祝う その気はあるのである
【アルマス】 えっ!? ならどうして!?
【デオン】 余はその気持ちと相反する気持ちを 抱いていてしまったのである
【グラーシーザ】 親をうしなったあの子を ひきとったあなただ 思いは人いちばいつよいのだろう
【デオン】 …………
【アルマス】 …私もお姉ちゃんと離れて 寂しい思いもいっぱいした
【アルマス】 家族だから、そばにいてほしかった でも…言えなかった お姉ちゃんの使命もわかってたから
【アルマス】 そのまま話さないことも増えて それで今はちょっと…ううん 後悔してることもたくさんあるわ
【デオン】 …話しすぎたのである 余は仕事に戻るのであ――
【グラーシーザ】 むかし、たび先で グランテピエと話したことがあってな
【アルマス】 え、お姉ちゃんと?
【デオン】 余はもう仕事に戻ると 言ったのである!
【グラーシーザ】 まぁ、話をきかなかったのは おたがいさまだということで すこしきいてほしい
【グラーシーザ】 グランテピエというのは このアルマスのあねなのだが…
【グラーシーザ】 そのグランテピエはいつも アルマスの話をしていたんだ ひとりにしてしまっていると、な
【グラーシーザ】 おいていくしかなかったほうにも しんぱいやふあん…それにさみしさ たくさんの思いがあったんだ
【アルマス】 そんなの聞いたことない! お姉ちゃんも私と一緒だったの…?
【グラーシーザ】 だが、それいじょうに人びとを すくうことでじまんのあねで いられるようにとどりょくしていた
【グラーシーザ】 さみしさをかかえながら それでもやるべきことをすることで あいてにとってむねをはれるのだ
【アルマス】 お姉ちゃんがそんなこと 想ってたなんて…
【アルマス】 私、お姉ちゃんには 自分の使命があるから ってことしか考えてなかった…
【アルマス】 …ううん、違うわね 本当はその想いに気付いてたのかも
【アルマス】 私、お姉ちゃんの足を 引っ張りたかった訳じゃないの でも、頑張ってねって見送れなかった
【アルマス】 寂しかったから わかってたのに…全部、全部
【アルマス】 ちゃんと話をしてたら こんな風に気持ちがすれ違う なんてことはなかったのかな
【グラーシーザ】 どうだろうな なぁ、あなたはどう思う?
【デオン】 余は…
【アルマス】 そっか… お互いに話してなかったのは 私もお姉ちゃんもあなた達も一緒…
【デオン】 それがわかっていて 余に話を聞けと言ってきた と思っていたのであるが!?
【アルマス】 そ、それは… 話をしないのはよくない って一般論だし…?
【アルマス】 それがあなたの言う自分本位で 押し付けでお節介なことくらいは わかっていたわよ
【アルマス】 しかも、こうして話をして いろんなことに気付けた今は なおさら退く気はないわ!
【グラーシーザ】 ふふ、 せいぎとはぞんがい じぶんかってなものだ
【グラーシーザ】 じぶんがどうありたいか あいてにどうあってほしいか ゆずれないものがせいぎだ
【グラーシーザ】 あたしもふたりと話していて たどりついたこたえではあるがな
【グラーシーザ】 そして、せいぎとはゆずれぬゆえ、 ときにぶつかりあうものだ
【グラーシーザ】 あいてにおしつけるのではなく、 おのれをしめし、たしかめあう そこにいみがあるのではないか
【グラーシーザ】 アルマス、おまえの中にある せいぎはなんと言っている?
【アルマス】 私は…ふたりがこのまま 離れていくなんて嫌だ! ねぇ、だから話をして、デオン!
【グラーシーザ】 …あたしは今まで じぶんが思うさいこうのプランを ていあんしてきた
【グラーシーザ】 あいてのおもいなど かんがえずに、な
【グラーシーザ】 だが、これからはちがう
【グラーシーザ】 あいてとともに、 あいてにとっての さいこうのプランをていあんする
【グラーシーザ】 たとえ、キル姫と人の ちがいがあっても あきらめることはしない
【グラーシーザ】 あなたはどうだ、デオン?
【グラーシーザ】 こんかいのことからにげて こんごも、そうしょくひんを つくっていけるのか?
【デオン】 余は… 余の誇りは…思いは…
【デオン】 …余の負けである グラーシーザにそこまで言われては 同じプロとして立つ瀬がないのである
【アルマス】 それじゃふたりの結婚式に 参加を…
【デオン】 しかし、それとそれは 話が別なのである
【デオン】 余に資格がないことは 変わらないのである
【デオン】 余は、あの子が大切ゆえに、 あの子と離れがたい
【デオン】 本当の娘のように… あの子の幸せを誰よりも願うゆえに、 心配に思ってしまう…
【デオン】 こんな情けない思いを抱いたまま あの子に会わせる顔がないのである…
【アルマス】 そんな…
【デオン】 あの子…娘には結婚を承諾したと そう伝えてもらえれば良いのである
【グラーシーザ】 それだけではすまさんぞデオン おまえにはしっかりはたらいてもらう
【デオン】 なっ!?
【グラーシーザ】 ふふふ さいこうのプランを思いついたぞ!
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