202250031 限定クエスト スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅠ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅠ 4 - 1日1ヶ月のスローライフ【EP3】 1日1ヶ月のスローライフ【EP3】 1日1ヶ月のスローライフ【EP3】 戦闘前
【ミストルティン】 やあっ!
【魔獣】 ウオオオオオオオ!?
【ミストルティン】 や、やった…!
【アズサ】 おめでとう、ミストルティン 大分手際が良くなってきたね
【ライカ】 たった数日でここまで… さすがです
【ハルカラ】 いいなぁ~お師匠様に褒められて わたしも褒められたいです~
【ミストルティン】 えへへ…それ程でも…
【ライカ】 お茶の用意が出来ました さあ、ミストルティンさんも こちらへどうぞ
【ミストルティン】 わぁ…ありがとうございます
アズサ達がこちらに 転移してから数日が経ち…
既に日課となった魔獣退治を 繰り返しながら、一行は スローライフを満喫していた
【アズサ】 さて…こっちにきて もう何日か経っちゃったし… そろそろ帰る方法を探さないとね
【ハルカラ】 そうですねぇ~… でも、こっちもこっちで 居心地が良くて~…
【ライカ】 それは否定しませんが 皆さんが心配しますよ
【ミストルティン】 あっ、あの… 私も今日から知り合いに聞いて 何か情報を得られればと…
【アズサ】 手伝ってくれるの!? ありがとう、ミストルティン!
【ミストルティン】 そ…そんな… 私もお役に立てればと… 立たないかもしれませんが…
【アズサ】 気持ちだけでも十分だよ~! よ~し、みんなで頑張ろう!
と、アズサが腕を掲げた瞬間 家の玄関が激しくノックされる
【ライカ】 誰でしょう…?
【ハルカラ】 ミストルティンさんの お知り合いですか~?
【ミストルティン】 だ、誰にもこの家のことは 伝えていないのですが…
【ミストルティン】 あの…どちら様…?
【ヴォータン】 ふん…何をしているかと思えば… こんなところに家を買って 引きこもっていたとはな
【ミストルティン】 ヴォータンさん…!?
扉を開けた先に立っていたのは、 ミストルティンと同じ キル姫のヴォータンだった
【ヴォータン】 この辺りに居た魔獣を、 誰かが倒したおかげで 近くの村が平和になったと噂でな
【ヴォータン】 まさか行方を眩ませた お前の仕業だったとは…
【ミストルティン】 べ、別にいいじゃないですか… 私はもう戦いはこりごりです ここで静かに暮らしたい…
【ヴォータン】 まったく… 私達はマスターのために 全力で、果てるまで戦い続ける!
【ヴォータン】 それこそが至上の生活だろうに… 静かに暮らすとは…
【ミストルティン】 それは…そうですけど…
ヴォータンに圧され、 もごもごと口を動かす ミストルティン
そこにアズサが割って入る
【アズサ】 ねえちょっと ヴォータンちゃんだっけ?
【ヴォータン】 何だ? 人間? ちゃん、じゃない! 私はヴォータン様だ!
【アズサ】 じゃあ、ヴォータン 事情は私達も知らないけど…
【アズサ】 ミストルティンは今全力で スローライフを満喫しているの それを邪魔するのは良くないよ
【アズサ】 ううん、良くないっていうか …最悪だね
【ヴォータン】 なんだと!? 人間が私に意見すると言うのか!? 後、ヴォータン様だ! 様を付けろ!
【ハルカラ】 ヴォータンさん… ミストルティンさんに それ以上絡むのはちょっと…
【ライカ】 これ以上ミストルティンさんの 邪魔をするのであればお帰り下さい
【ヴォータン】 な、なんだなんだ揃いもそろって! 私はヴォータン様だぞ! 鍛え抜かれた神の槍だ!
【アズサ】 ヴォータン… オーディンの別名だっけ
【アズサ】 ミストルティンもそうだけど、 キル姫ってそういう由来なのか…
【ライカ】 知っているのですか? アズサ様!?
【アズサ】 えっ? ああ~いやぁ~ 昔チョットね…
【ヴォータン】 なっ!? 知った風な口を聞くな!
【ヴォータン】 そうだ お前、私と勝負しろ
【ヴォータン】 お師匠様と呼ばれるとは さぞ強いのだろう このヴォータン様と勝負だ!
【アズサ】 えっ、嫌だけど
【ヴォータン】 もしお前が勝てば、 私はお前の言うことを聞く 私が勝てば…っておい!
【ヴォータン】 嫌ってなんだ! 嫌って! せっかくこのヴォータン様が お前を試してやろうとだな…!
【アズサ】 今日の日課は終わったの 私、残業はしないって決めてるから
【ヴォータン】 なあっ!?
【ヴォータン】 むぅぅぅ~~…
アズサの言葉に 頬を膨らませるヴォータン
やがて何を思ったのか、 ミストルティンの家に つかつかと入り込んで来る
【ヴォータン】 おい、そこ借りるぞ ミストルティン
【ミストルティン】 え、な、何を…?
【ヴォータン】 その人間が勝負を受けるまで 私はここから帰らない
【ミストルティン】 ええ~…?
【ヴォータン】 ふふふ、お前達の全力の スローライフとやらを私が ここで邪魔をしてやろう
【ヴォータン】 はははは! どーだ!? ヴォータン様の恐ろしさを 思い知ったか!
【ミストルティン】 そんなぁ~! 帰って下さい~!
【アズサ】 あちゃ…
【ミストルティン】 うぅ、私は静かに 暮らしたいだけなのに…
【ライカ】 アズサ様…このままではちょっと…
【ハルカラ】 わたし達もミストルティンさんに お世話になってる身ですから…
【アズサ】 …仕方ないね
ため息をついたアズサは、 床に大の字で寝転がる ヴォータンの元へ歩み寄る
【アズサ】 分かったよ、ヴォータン 勝負しよう
【ヴォータン】 だからヴォータン様だ!
【ヴォータン】 とは言え… やる気になったのなら 私としては本望だ!
家から少し離れた平原で アズサとヴォータンが対峙する
【アズサ】 本当にいいの?
【ヴォータン】 ただの人間には荷が重いだろ? ハンデをやるから まとめてかかってこい
【アズサ】 そういうことなら、 遠慮無く行くけど…
【ハルカラ】 お師匠様~~~! 準備出来ました~!
【ライカ】 アズサ様! 頑張りましょう!
【ミストルティン】 よ、よろしくお願いします!
【アズサ】 みんなもケガしないようにね
【ヴォータン】 ふん…余裕の態度だな どこまで持つか見物だが
【ヴォータン】 さっきも言ったとおり お前達が勝てば私はお前の 言うことを何でも聞いてやる
【ヴォータン】 つまりお前の配下に下ってやる …と言うことだ
【ヴォータン】 だが、お前達が負けた場合は…!
【アズサ】 いいよ、聞かなくても 私達が勝つから
【ヴォータン】 ぬ…!
アズサに挑発され、 槍を構えるヴォータン
【ヴォータン】 よーし! いくぞ~!
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