202250070 限定クエスト スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅡ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅡ 13 - 1日1ヶ月のスローライフ【エクストラ】 1日1ヶ月のスローライフ【エクストラ】 1日1ヶ月のスローライフ【エクストラ】
【アズサ】 そろそろ、この世界とも お別れだね~
【ライカ】 そうですね 高原の家の皆さんを これ以上待たせてはいられません
【アズサ】 この世界もいろいろ回ったけど 最後にミストルティンと ヴォータンと何かしたいな
【ライカ】 そうですね…… 我たちでできることとなると 何があるでしょうか?
【ハルカラ】 ふっふっふ。そんな時は…… パーティー一択ですよ!
【ハルカラ】 お礼の意味を込めて 大々的にやりましょう!
【ハルカラ】 料理の準備なら、 わたしたち三人ともできますしね!
【アズサ】 うん! 悪くないかも!
【ライカ】 グッドアイディアです! では早速、用意をしましょう! 善は急げです!
ヴォータンとミストルティンは 屋敷の中にやけにいい香りが しているのに気づいた
【ヴォータン】 何事だ? いろんな匂いが しているぞ?
【アズサ】 私たち高原の家のメンバーで 料理を振る舞おうと思ってね
【ライカ】 まずはお肉をたくさん焼きました さあ、おめし上がりください!
【ミストルティン】 うわぁ、とってもおいしそうです!
【ミストルティン】 ただ、お肉以外にも 独特の香ばしい匂いが あっちから漂ってきますね
【ハルカラ】 さすがお目が高いですね~! こちらはキノコの網焼きです!
【ハルカラ】 香ばしい匂いは エルヴィンという液体調味料を キノコにかけているからですね~
【ハルカラ】 ちょうど持ち歩いてたので この世界に持ってこられたんです~
【アズサ】 調味料を持ち歩いてたって、 どんな状況だったんだよ……
【ハルカラ】 キノコの網焼きはおいしいので、 どんどんいっちゃってください!
【ハルカラ】 お酒も飲みたくなりますけど 今日のわたしはホスト側なので 我慢してます!
【ミストルティン】 わ~! じゃあ、早速、 キノコを一ついただきます!
【アズサ】 あっ、ちょっと待って……
【ミストルティン】 はい? 何かありました?
【アズサ】 この世界のキノコまで知らないけど このキノコ、毒じゃ……ないよね?
【ハルカラ】 ご心配なく! チェックしました!
【ミストルティン】 では、いただきます うん、とっても弾力があって おいしいです
【ミストルティン】 あれ……気持ちがなんだか…… ふわふわしてきたような…… あれ、あれ、あれ……
【ヴォータン】 むっ、どうかしたか? なんか反応がおかしいぞ……
【ミストルティン】 あっはっはっは! そんなことないですよ~! いつもの元気な私です!
【ヴォータン】 いや、そんな元気で快活な タイプではないであろうが!
【ミストルティン】 何を言ってるんですか~ 勇気百倍、元気千倍の ミストルティンですよ~!
【ヴォータン】 変なキャッチフレーズみたいなことを 言い出したぞ!
【ミストルティン】 あれ取るこれ取るミストルティン!
【ヴォータン】 芸人が登場時にやる 一発ギャグみたいなことまで 言ってきおった!
【ヴォータン】 しかも、そんなに面白くもない! よく大声でやる勇気があったな!
【ハルカラ】 あ~、おめし上がりになったのは キモチガオオキクナルタケですね
【ハルカラ】 もしかするとその影響で 気持ちや態度が大きくなってるのかも しれませんね~
【アズサ】 それは実質、毒キノコだろ!
【ハルカラ】 まあまあ このキノコの効果は短いので すぐ元に戻りますよ
【ミストルティン】 うっ……変なギャグを言った いたたまれなさが全身に…… こ、怖いです……
【ヴォータン】 すぐ元に戻る分、 後悔するのも早いな……
【ライカ】 あの、口直しにこちらをどうぞ 我は得意のオムレツを作りました
【ヴォータン】 おお、オムレツか それは間違いのない料理であるな
【ライカ】 はい、これがヴォータンさんの 分になります どうぞ!
【ヴォータン】 むっ……? この異様なほどに巨大な 黄色い塊はいったい……?
【ライカ】 オムレツです ドラゴンが饗宴に使う ごく一般的なものですが
【ヴォータン】 率直に言ってデカすぎるぞ…… 一時間以内に完食できたら 店に名前が載るタイプのサイズ……
【ミストルティン】 あっ、これ一皿で二人分、 いえ、五人分ということでは?
【ライカ】 はい、ミストルティンさんの 分になります さあ、どうぞ、どうぞ!
【ミストルティン】 一人一皿でした! 明らかに一週間分はあります!
【ライカ】 あれ……饗宴ということで 小さいサイズは無礼かと 思ったのですが……
【アズサ】 ライカ、小さいと無礼っていうのは ドラゴンの発想だよ…… ていうか、小さくないし
【ライカ】 これでも小さくないんですね…… 我としたことが、 分量を誤ってしまいましたか……
【ヴォータン】 私とミストルティンの 二人だけでは限界があるからな 肉など半分も減ってないぞ
【アズサ】 ああ、それなら心配いらないよ
【ライカ】 これぐらいであれば 我がすべて食べてしまえますので
【ヴォータン】 ドラゴンの胃袋はどうなっておる! 溶鉱炉みたいになっていて 入るとすぐに溶けるのか?
【ライカ】 それは、今は人の姿をしていますが 本来はそれなりに大きなドラゴンの 体格ですので
【ライカ】 この程度であれば、 胃もたれすらしませんね
【ミストルティン】 じゃあ、残してもったいない、 なんてこともないんですね 万事解決です!
【ヴォータン】 では、遠慮なく いただくとしようか それにしても……
【ヴォータン】 何個分の卵を使ったら こういうサイズのオムレツが できあがるのだ……?
【ヴォータン】 とにかく、まず一口……
【ヴォータン】 うん! 素材の味が的確に 活かされていて、大変美味だ!
【ヴォータン】 これは食べる手が止まらぬぞ!
【ライカ】 それはよかったです! ぜひ一皿分食べてください!
【ライカ】 足りないならおかわりも すぐに作りますからね!
【ヴォータン】 たしかにこのクオリティなら 一皿完食も夢ではないかもしれぬ!
【ヴォータン】 うん、美味い、美味い!
【ミストルティン】 おいしいですね~
【ライカ】 はい、次の肉料理です こちらはシチューです
【ヴォータン】 おお、こちらも 美味そうであるな
【ライカ】 それと、こちらは 肉のボールになります
【ヴォータン】 ほう、見事なまん丸ではないか!
【ライカ】 これは肉をパンではさんだ 料理です
【ヴォータン】 やたらと肉料理があるな!
【ライカ】 お礼の意味も込めて 少しだけ多めに 作ったのですが……
【アズサ】 はは……。そのサイズはドラゴンしか 食べられないよね……
【ライカ】 我としたことが…… 皆さんにご迷惑を……
【ライカ】 恥ずかしくて、 口から火が出そうです……
【ミストルティン】 絶対にやめてくださいね!? 屋敷が全部焼けてしまいます!
【ハルカラ】 まあまあ 切り分ければ、食べられますよ お味は文句なしです!
ハルカラが誰でも食べられるサイズに 肉を薄く切り分けた
ほかの料理も同じように 食べられるサイズによそわれて やっとパーティーらしくなった
【ミストルティン】 おいしいっ! どの料理もおいしいです!
【ヴォータン】 うむ! なかなかやるではないか 素材の味を活かした、 素晴らしい味付けだと思うぞ
【ライカ】 ありがとうございます お二人にそう言っていただけて 肩の荷が下りました
【アズサ】 ライカは本当に料理が上手だからね
【ライカ】 アズサ様にまで そう言っていただけると 少し気恥ずかしいですね……
【ライカ】 まだまだ我は精進していかねば ならない身の上なので……
【ヴォータン】 ライカはやたらと努力を したがる性格なのだな
【アズサ】 ヴォータンもライカのことが わかってきたね~
【アズサ】 そうなんだよ もうちょっと手の抜き方を 覚えてもいいのにって思うんだよ
【ライカ】 アズサ様、やめてください! 我ごときが手を抜いたら 成長が止まってしまいます!
【ミストルティン】 ライカさんはすごいですね その向上心、私も見習おうと思います
【ライカ】 ミストルティンさんも 我ごときを見習わなくて けっこうですから!
【ヴォータン】 ライカの弱点が 褒められることだということは よくわかったぞ
【ハルカラ】 それも気付いちゃいましたか~ ライカさんは褒められると すぐに赤くなっちゃいますからね
【ライカ】 ハルカラさんまで…… ハルカラさんこそ、工場の社長を されてらっしゃるじゃないですか
【ミストルティン】 えっ! 社長をされてるんですか?
【ヴォータン】 こんなにテキトーそうであるのに?
【ハルカラ】 ヴォータンさんは一言余計ですよ! ハルカラ製薬はいろんな薬を作って 社会貢献してるんですからね!
【ヴォータン】 本人に聞いても信用できぬので ほかの者に聞こう
【ヴォータン】 のう、アズサよ、 ハルカラが社長というのは本当か?
【アズサ】 本当だよ 会社では真面目にやってるみたい
【ハルカラ】 お師匠様まで一言余計ですって~ わたしは家でもけっこう真面目に やってるつもりなんですけどね……
【ハルカラ】 今日の料理でも野菜中心のものは わたしが作ってるんですよ
【ミストルティン】 たしかにこのサラダ、 とてもおいしいですね いくらでも食べられます
【ヴォータン】 ドレッシングが食欲をそそるな
【ハルカラ】 そうでしょう、そうでしょう! 少しスパイシーなドレッシングで サラダなのにお酒に合うんです!
【ハルカラ】 というわけで、お酒をどうぞ! むしろ、わたしがいただきます!
【アズサ】 ホスト役だからお酒は我慢するって 言ってただろ!
【ハルカラ】 すでに我慢は終了したので もう飲んでもいいかな~と……
【アズサ】 明らかに屁理屈!
【ヴォータン】 まあ、一杯ぐらいなら いいのではないか……?
【ハルカラ】 いえ、できれば五杯までとかに してもらえませんかね?
【ヴォータン】 想像以上に厚かましいな!
パーティーは楽しく進み、 ミストルティンとヴォータンの おなかもふくれてきた
【ミストルティン】 本当においしかったです 今日はありがとうございました
【ヴォータン】 なかなか料理上手だったではないか
【アズサ】 ふっふっふ 実はまだ用意しているものが あるんだよね~
【アズサ】 最後に甘いものをどうぞ!
【ヴォータン】 むっ、これは何だ?
【アズサ】 饅頭(まんじゅう)って言って 通じるのかな?
【アズサ】 中にあんこっていう豆を使った 甘いものが入ってるんだけど とにかく食べてみて!
【ミストルティン】 あっ、優しい甘さですね これなら、おなかいっぱいでも まだ入ります
【ヴォータン】 一つ一つは小さいから 気軽につまめるな なかなか面白いものを作るではないか
【アズサ】 私も料理ができるってことを 見せなきゃなって思ってね
【ミストルティン】 デザートまであって 本当にいたれりつくせりですね ありがとうございます!
【ヴォータン】 うむ、三人とも今日はありがとう 本当に満足したぞ
【アズサ】 そう言ってもらえると うれしいよ
【ライカ】 我も力になれたようなら よかったです
【ハルカラ】 まっ、この程度の料理なら あくびをしてる間に 作れちゃいますからね~
【ハルカラ】 そんなに感謝してもらうほどの ことではないですよ~
【ハルカラ】 なんなら、明日も 作っちゃいましょうか~?
【ミストルティン】 あの、ハルカラさん…… それは謙遜にしても 極端すぎるのでは……
【ライカ】 そうですね、 あくびの間に作れるというのは 我も言いすぎだと思います……
【アズサ】 ああっ! ハルカラ! キモチガオオキクナルタケを 食べたでしょ!
【ハルカラ】 いや~、キノコの網焼きが あまり減ってなかったもので もったいないからいただきました~
【ハルカラ】 この網焼きなんかだと 作ろうと思う前から 完成してますからね~
【アズサ】 それは気が大きいんじゃなくて、 ただのウソつきだろ!
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