202302010 初心者クエスト 不可欠彩度レルム 不可欠彩度レルム 第1部 不可欠彩度レルム 第1部 1 - 不可欠彩度レルム-OP 不可欠彩度レルム-OP 不可欠彩度レルム-OP
【ミーミル】 …ふぅ
【ミーミル】 ティルフィング様… 私はどうしたらいいのでしょうか…
【ミーミル】 いえ、やっぱり ティルフィング様のお手を 煩わせるわけには…
【ミーミル】 いえ、でも、やはり 相談した方が…
【？？？】 さっきから本を閉じたり開いたり… それって楽しいのかしら？
【ミーミル】 ひゃあっ！
【？？？】 あら、ごめんなさい 驚かせてしまったわね
【ミーミル】 い、いえ、私こそ日記に書く事を 考えるのに夢中になって、 まわりが見えなくなっていたようで…
【ミーミル】 大きな声を出してしまい、 申し訳ございません…
【ミーミル】 それで… えぇと、私に何か御用でしょうか？
【？？？】 用は…特にないわね 強いて言えば、あなたのことが 気になって声を掛けたくらいね
【ミーミル】 私が気になって…はっ！ 変な顔をしていたでしょうか…！？
【？？？】 気になった理由は違うわ …変な顔はしてたけれど
【ミーミル】 してたんですね…
【？？？】 まぁ、そういうこともあるわ 私が気になったのは…なんとなくよ
【ミーミル】 なんとなく…ですか？
【？？？】 なんだか話し掛けたくなったのよ それより、変な顔してた理由は どうしてか聞いてもいいのかしら
【ミーミル】 それは…初めてお会いした方に 話していいものなのかどうか わからないことなのですが…
【？？？】 なるほど、人間関係の話かしら
【ミーミル】 ど、どうしてそのことが！？
【？？？】 びっくり、当たったわ
【ミーミル】 ？
【？？？】 たしかに話しづらいわよね それじゃあ…登場人物を ＡさんＢさんと命名して説明してみて
【ミーミル】 えーさん、びーさん… やってみます！
【ミーミル】 わた…じゃなくて、Ａさんと マス…じゃなくてＢ様と、 マナ…だからそうではなくてＣさん…
【？？？】 もしかして、 逆にわかりづらいかもしれないわね
【ミーミル】 コホン、ＡさんとＢさんとＣさんで しばらく旅をしていたところに マク…じゃなくてＤさんが――
【？？？】 …名前にマの付く登場人物が多いのね
【ミーミル】 ――ややあって合流した Ｄさんは、Ｃさんの相棒で 初めからおふたりは仲がよくて…
【ミーミル】 最初の頃はいろいろありましたが 私…ＡさんやＢ様とも徐々に慣れ、 仲良くなってきていました
【ミーミル】 しかし、ある日のこと Ａさんは気付いたのです
【ミーミル】 ＤさんはＡさん達と共にいるけれど 自分のしたいことやその思いを あまり口にしてくださらないことに…
【？？？】 消極的なタイプなのね …自分の意志があまり強くない
【ミーミル】 そう表現するのが合っているのか 私にはわかりません…
【ミーミル】 ですが、Ｄさんはまだこの世界に 慣れておらず不安なことも多く、 悩みを打ち明けづらいのかと
【？？？】 世界に慣れていない… なるほど、私にも覚えがあるわ
【？？？】 なら、きっとどうにかなるわよ 私もなんとかなってるから ここにいる訳だし
【ミーミル】 そ、そういうものでしょうか…
【？？？】 ところで、あなたは この町の人じゃないみたいだけど…
【ミーミル】 私、ですか？ ええと、私はマスター様達と共に 世界を識る旅をしています
【？？？】 なるほど、完全に理解したわ
【ミーミル】 すごい理解力です！
【マナナン】
ミーミル！
日記終わったー？
【ミーミル】 マナナンさん それにマクリルさんとマスター様も お戻りだったのですね
【マクリル】
…その人は？
【ミーミル】 この方は今お会いして…
【マナナン】
ティルフィングからの連絡だ！
何かあったのかな？
【ミーミル】 そうかもしれませんっ マスター様、それに皆様 少々失礼致します
【ティルフィング】
ミーミル、マスター
それにマナナンとマクリル
【ティルフィング】
少々気になることがあって
皆さんに調査をお願いしたいのです
【ミーミル】 ティルフィング様が気になること… もしや「裏側」に関わることですか？
【ティルフィング】
ええ…
「揺らぎ」が起きてしまう
可能性が非常に高いと思われます
【ミーミル】 それは大変です…！ 早く向かわないといけませんね！
【ティルフィング】
ですが、ひとつ問題がありまして…
魔獣の発生が各地に及んでいるため
原因となる場所の特定が困難なのです
【マナナン】
だから調査、なんだね！
何が出るかお楽しみだー！
【ティルフィング】
その調査も対象が広範囲なので
二手に分かれて向かっていただく
必要がありそうです
【ミーミル】 二手…というと 「裏側」を感知できるマナナンさん マクリルさんがまず分かれて…
【マクリル】
…っ！
【ミーミル】 それに、ティルフィング様と 連絡の取れる私とマスター様が それぞれ分かれて…
【マナナン】
えー、ミーミルは
マスターの専属補佐官でしょー？
別々になっちゃダメじゃない？
【ミーミル】 そ、それはそうなのですが…
【マクリル】
…………
【マナナン】
ミーミルはマスターと一緒
それとマクリルもそっち
私はひとりで行ってくるよ！
【マクリル】
…マナナンは大丈夫なの？
【マナナン】
きっとなんとかなるよ！
【マナナン】
それに、私かマクリルの
どっちかがいないと裏側を
感知できないし
【マナナン】
だからマクリルは
そっちに行ってあげて
【マクリル】
マナナンは、平気なんだ…
【ミーミル】 …………
【ミーミル】 あの、マクリルさんは――
【？？？】 なるほど、理解したわ
【ティルフィング】
あなたは…
【？？？】 ティルフィング、私が手伝うわ そのマクリルって子と一緒にね
【マクリル】
…っ！
【マナナン】
あれ、私じゃなくて？
【？？？】 もちろん、最終的には あなた達が決めるべきことだけれど…
【？？？】 きっと、マクリルはまだ この世界のことを誰かを通してしか 見ていないんだと思うの
【？？？】 私もかつてはそうだった …だから、もしよかったら 似た者同士で一緒に行ってみない？
【ミーミル】 ――はっ！ もしかして、さきほどの私の話を…
【？？？】 ふふっ、 謎解きが好きなのよ
【マクリル】
…自分で世界を見れば
マナナンやミーミルみたいになれる？
【？？？】 ええ、きっとどうにかなるわ たぶん
【マナナン】
アハハハッ！
それってとっても不確定だね！
【？？？】 物事は不確定なものよ けれど、最後にはなんとかなる そういうものだと思うわ
【ティルフィング】
あの、ところであなたは？
私のことをご存知のようなのですが…
【？？？】 ああ、そうでした この世界では自己紹介しないと いけなかったわね
【パンドラ】
私はパンドラ、よろしく
【ミーミル】 ぱんどら…パンドラさん！？
【パンドラ】
あら、私のこと知ってるの？
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