202304021 初心者クエスト 不可欠彩度レルム 不可欠彩度レルム 第3部 不可欠彩度レルム 第3部 3 - 不可欠彩度レルム-2 不可欠彩度レルム 第3部-2 不可欠彩度レルム 第3部-2 戦闘前
【マクリル】
そわそわ、そわそわ…
【パンドラ】
それを口に出して言うほど
緊張することってあるのね
【マクリル】
だって…
ただの食事じゃなくて
お話しながらの食事だよ…？
【マクリル】
私、すべらない話なんてないし…
【パンドラ】
なんの影響か知らないけれど
私もないわ
なんとかなるわよ
【マクリル】
そうなの…？
あ、来たみたい
【グリダヴォル】
やっほー！
【フライシュッツ】
待たせちゃってごめんね～
【パンドラ】
これは…待ち合わせの定番トーク！
【マクリル】
え、と、私達もさっき来たところ…
【パンドラ】
…パーフェクトね、マクリル
【マクリル】
？
マクリルひとりがぎこちない状態から 始まったランチも料理を食べ進める につれて会話も増えていった
【パンドラ】
それにしても本当に
この街の人々はすごいと感じるわね
【パンドラ】
あんなことがあったのに
こうしてもうお店を開いて
こんなにおいしい料理を出せるなんて
【マクリル】
うん、すごくおいしい…
【グリダヴォル】
ここの店主は被害を免れた自分に
できるのは美味い飯を出すことだ！
…って張り切ってるからね
【グリダヴォル】
みんなこの街が大好きだから
何かしたくてうずうずしてるんだよ
【パンドラ】
…不夜城の名は街の電飾の明るさ
ではなく、人々の明るさが
作ったものだったということね
【グリダヴォル】
だね！
…で、フライシュッツは何か
言いたいことがあるんじゃないの？
【フライシュッツ】
え～っと…
でも、マクリルちゃんは
あの時のこと知ってるんだもんね
【マクリル】
あの時…ラグナロクのこと？
【フライシュッツ】
そう…忘れたくないのに
忘れてしまったラグナロクちゃん
【フライシュッツ】
エルキュールちゃんとスイハちゃんの
悩みに気付いてあげられなくて…
【フライシュッツ】
ふたりまで
失っちゃうところだったでしょ…
【フライシュッツ】
そんなことが続いて
思い出しちゃったの…自分の呪いを
【マクリル】
呪い？
フライシュッツもフェイルノートや
ダモクレスみたいな悩みだと思ってた
【フライシュッツ】
…そう、クレスちゃんも
悩みがあったんだ
【フライシュッツ】
やっぱりおねーちゃんは
気付いてあげられなかったんだ…
おねーちゃんなのに、ね
【パンドラ】
それで、呪いってなんなのかしら？
キラーズに刻まれたもの、とか？
【フライシュッツ】
すごい！
わかっちゃうんだ、そういうの
【パンドラ】
マクリルが言ったふたりも
それがきっかけだったからなんとなく
【パンドラ】
…それに、名前でわかると思うけれど
私も災厄のキラーズを持っているもの
【フライシュッツ】
…戦いのないこの世界では
そんなこと考えもしなかったんだけど
【フライシュッツ】
あたしのキラーズは戦えば戦うほど
いつか大切な人を失ってしまう
そういうものなんだって思い出したの
【フライシュッツ】
今回も魔獣退治を手伝ったり
何かしようとしたからもっと大きな
被害を呼び寄せちゃったのかなって…
【グリダヴォル】
…だから、私達とは一線を引いて
接するようにしてたってこと？
【フライシュッツ】
うん…みんな優しいから
絶対に大切な相手になっちゃうから
【フライシュッツ】
とくにグリダヴォルちゃんは
甘やかしてくれるからあたしも
甘えちゃって…おねーちゃんなのに
【マクリル】
私も、マナナンがいると甘えちゃう
だから、とってもよくわかる…
【フライシュッツ】
うぅ～マクリルちゃんも優しい子…
【パンドラ】
…なるほどね
なら呪いが解ければいいってことね
【グリダヴォル】
そうだね！
勢いで解いちゃおう！
【フライシュッツ】
そ、それはそうなんだけど～
【マクリル】
できる…？
【フライシュッツ】
わかんない…できるのかな？
楽観的なパンドラグリダヴォルと 押しに弱いマクリルフライシュッツ 四人は意外と上手く噛み合っていた…
【フライシュッツ】
呪いを解く、かぁ…
そんなことができたらなぁ…
【フライシュッツ】
それじゃあ、そろそろ
みんなのお勉強が終わる時間だから
【グリダヴォル】
私も警備隊の手伝いで
街の見回りしないとね！
楽しい時間は過ぎ去り ランチはお開きとなった
【パンドラ】
マクリル、どうだった？
新しく知り合った相手と話しながら
ランチをしてみた感想は
【マクリル】
わからない…じゃなくて
どう言ったらいいか難しい…
【マクリル】
でも…フェイルノートとタスラムと
約束したし、一緒にごはんできたら
嬉しいなって思った
【マクリル】
それに、ダモクレスやプタハも
一緒だったらもっと嬉しいかも…
【マクリル】
でも、約束だから
全部終わってから…
【パンドラ】
…ふふ、変わったわねマクリル
【マクリル】
…………
【マクリル】
それを言うなら
パンドラも変わったよ
【マクリル】
パンドラ、最初はもっと
何もわかってないのに、わかってる
って言ってた気がする
【パンドラ】
そ、そんなことはないわ
私はちゃんと理解しているわよ
【マクリル】
でも、今はちゃんと私のことを見て
私の話を聞いて、私の背中を押して
私に寄り添ってくれてる気がする
【パンドラ】
…そう見えるのはきっと
あなたが変わったからよ、マクリル
【マクリル】
そうかな…
【マクリル】
…………っ！
【パンドラ】
その顔…『裏側』！？
【マクリル】
うん、それもすごく…あっ！
その時 助けを呼ぶ声が聞こえてくる 魔獣だ、魔獣が出たぞ！と叫んでいる
【マクリル】
パンドラ…！
【パンドラ】
ええ！
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