202306101 限定クエスト 未分類 ユーフォリア・ブライドウィッシュ ストーリー ユーフォリア・ブライドウィッシュ ストーリー 2 - ユーフォリア・ブライドウィッシュ-1 ユーフォリア・ブライドウィッシュ-1 ユーフォリア・ブライドウィッシュ-1 戦闘前
【ミネルヴァ】
うぅ～ん……
あの日以来、 ミネルヴァは考え事をする 時間が増えた
【スイハ】
ミネルヴァ
【ミネルヴァ】
うぅ～ん……
【スイハ】
ミネルヴァ？
【ミネルヴァ】
うぅぅぅん……
【スイハ】
聞こえていますか？
挙式中のミスこそないが、 大聖堂の掃除や式の準備など、
黙々とこなす仕事の時は、 いくらスイハが声を掛けても 返事が来ないことが多々ある
【スイハ】
それって……もしかして私のせい？
私がこの前、余計なこと、
聞いちゃったから！？
心配になり、 アワアワしているスイハ
【ミネルヴァ】
私は、なぜ……
またある日のこと――
【ミネルヴァ】
お二人を担当させて頂きます
ミネルヴァと申します
【スイハ】
スイハです
【ミネルヴァ】
よろしくお願い致します
結婚式を考えるカップルと、 式の段取りについての打ち合わせ
途中まで、 なんの問題も無く 進んでいたのだが――
【新郎】 どうして、お前はそうなんだ！？
【新婦】 あなたこそ！！
【ミネルヴァ】
あ、あの…お客様……
【スイハ】
そう、あまり興奮なさらずに……
意見の食い違いから、 若い二人が 口論に発展してしまったのだ
【ミネルヴァ】
た、確かに、新郎様の仰るように
大規模な式とパーティーは
皆さん、喜ばれます
【ミネルヴァ】
ですが、新婦様の仰る通り、
小規模な式とパーティーは、
親近感と温かみがございます
【スイハ】
………そ、そうです
新郎は盛大にやりたいと言い、 新婦はお金が掛かるだろうから、 小規模で良いとぶつかり合っている
【新郎】 結婚式は女性の夢だろ！ 俺は、お前のためを思ってだな！
【新婦】 あなたのそういう 見栄っ張りなところが嫌なの！
【ミネルヴァ】
お、お二人とも、
落ち着いてください……
【スイハ】
………本当に
こんな感じで、 人と話すのが苦手なスイハは、 どうしてよいか分からず終始ハラハラ
【ミネルヴァ】
お客様、では、こうしては……
ミネルヴァが なんとか仲裁を試みるも……
【新郎】 君に、男の気持ちがわかるのか！？
【新婦】 あなたに、嫁ぐ女性の 気持ちがわかるの！？
【ミネルヴァ】
……！
【ミネルヴァ】
そ、それは……
【新郎】 どうなんだ！？
【新婦】 どうなの！？
【ミネルヴァ】
……すみません、
わかりません……
結局、結婚式の 規模に関する答えは出ず、 新郎新婦は帰ってしまった
【スイハ】
……
【スイハ】
（な、何の役にも立てなかった…）
【スイハ】
あの、ミネルヴァ…
【ミネルヴァ】
……
俯いたまま、黙っているミネルヴァ
【スイハ】
だ、大丈夫ですか…？
【ミネルヴァ】
……やっぱり
【ミネルヴァ】
恋愛経験のない私が言っても、
なんの説得力もないですよね……
【スイハ】
いや、あの……
（あ～、ミネルヴァが落ち込んでる！
励ましてあげたい！！）
【スイハ】
うぅ～と……
（でも……なんて言っていいか、
わかりません）
【ミネルヴァ】
こんな私が、
結婚式を取り仕切るなんて……
無理ですよね
【スイハ】
そ、そ……
（そんなことありません！！）
【ミネルヴァ】
……ダメだ
【スイハ】
うぅ……
（ダメじゃないのに…）
【ミネルヴァ】
こんなこと言ってちゃ……！
とにかく、あの二人を
仲直りさせないと……！
【スイハ】
……ですね
（良かった…）
決意を固めるミネルヴァと、 安心で涙腺が緩むスイハだった
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