202307020 限定クエスト 未分類 ウルズの泉と過ごす日々 前編 ストーリー ウルズの泉と過ごす日々 前編 ストーリー 2 - ウルズの泉と過ごす日々-1 ウルズの泉と過ごす日々-1 ウルズの泉と過ごす日々-1
【ウルズ】 私こそが世界樹ユグドラシルの 守護者であり浄化の泉の管理人… 高貴なる儚げ美少女ウルズと申します
【マナナン】 あははは! 過剰な装飾の自己紹介は喜劇的だね!
【マクリル】 自称な装飾で自信過剰は悲劇的だよ…
【ウルズ】 …その不敬は無知ゆえのものとして 今のところは不問としましょう
【ティルフィング】 ウルズ… この泉はウルズの泉なのですか?
【ウルズ】 さすがはティルフィング様 泉のことはご存知なのですね
【ミーミル】 ウルズさんとティルフィング様は お知り合いなのですか?
【ティルフィング】 いえ、ウルズという存在が いることは知りませんでしたが…
ウルズの泉って? とマスターは説明を乞う
【ウルズ】 ウルズの泉はユグドラシルの メンテナンスに欠かせない この世にとって最も大事なモノ…
【ウルズ】 私はその泉の管理人という 高貴な存在であり、泉と共に ユグドラシルを支えているのです
【マナナン】 そうなんだ
【ウルズ】 反応が薄っぺら過ぎません? もう少し私に敬意をもって もらってもよいと思うのですが?
【マクリル】 自意識の高さは ユグドラシルより大きいかも…
【ウルズ】 …コホン その発言もまぁ良しとしましょう
【ウルズ】 これを聞けばアナタも 私を敬い奉るでしょうから
【ウルズ】 私はユグドラシルが抱く 大いなる意思なき意志を 感じ取ることができるのです
【マナナン&マクリル】 …………
【ウルズ】 驚きで言葉もないようですね いいえ、よいのです 無理もありません
【マナナン】 何言ってるのかわかんないね!
【マクリル】 何言ってるのかわからないね…
【ウルズ】 くっ…
ごめんね、こういう子達なんだよ… と謝罪するマスター
【ウルズ】 い、いえ、別にアナタが悪い訳じゃ…
【ティルフィング】 ユグドラシル…
ウルズの話を聞き ずっと思案顔だったティルフィング
マスターはそんなティルフィングに 違和感のようなものを抱くが それを指摘する間はなかった
【ティルフィング】 ウルズの泉とはユグドラシルに 注がれる世界すべての源ともいえる 膨大なマナが湧き出る泉…
【ティルフィング】 本来であれば、こちらの世界では 目にすることすら できないものなのでは?
【ウルズ】 ええ、その通りです 神と等しき存在である泉は 高次元の世界に在るのが正しい姿です
【ウルズ】 私は泉の管理者として 不可侵の領域で泉とともにありました
【ウルズ】 ですから、ユグドラシルの機能として 泉の存在を把握されていても、 私のことをご存知ないのは当然のこと
【ティルフィング】 そうですか… 世界には私が認識できないことが まだ多く存在するのですね…
【ウルズ】 逆に私はユグドラシルを介し アナタのことは見ていたのです ティルフィング様
【ティルフィング】 私のことを…
【ウルズ】 しかし、一時期から 泉に異変が起き始めたのです
【ウルズ】 こちらの世界で多発する 「揺らぎ」の影響で可視化して しまうほど弱ってしまったのです…
【ミーミル】 「揺らぎ」…っ!
【ウルズ】 純粋なマナで満ちていた泉が 「揺らぎ」によって 異物が流れ込み、穢れてしまった
【ウルズ】 多少であれば泉や私の力で 浄化できるのですが、今では それも追いつかないほどで…
【ウルズ】 このままでは泉のマナを基盤とする ユグドラシルにも何かしら影響が…
【ミーミル】 そ、それはとてつもなく 大変なのではありませんか!?
【ミーミル】 マスター様 私達もお手伝いして 泉の危機を救いましょう!
【ウルズ】 …気遣いは不要です その為の管理人なのです 私がいるのですから問題ありません
【ミーミル】 で、ですが…
【ウルズ】 結構です
【ミーミル】 うぅ…
【マナナン】 じー…
【ウルズ】 …なんですか 先の無礼に続きその不躾な視線は
【マナナン】 なんかミーミルとウルズって 似てるよね?
【マクリル】 …似てる、かも?
【ウルズ】 そんなことある訳… と、それより
【ウルズ】 私と泉の自己紹介は以上です 次に…ティルフィング様といる アナタ達は何者なのですか?
【マナナン】 私はマナナンだよ マナナンって呼んでね!
【マクリル】 私はマクリル…
【ミーミル】 えっと、 私はマスター様の専属補佐官の ミーミルです
【ミーミル】 ティルフィング様は ユグドラシルから生み出された 私を育ててくださって――
【ウルズ】 アナタがユグドラシルから!?
【ミーミル】 え、えぇ…と?
【ウルズ】 へぇ…そう、アナタも、へぇ
【マナナン】 も? ってことはウルズも ユグドラシルが生み出したキル姫?
【ウルズ】 ええ……
【マクリル】 ということは、ふたりは姉妹…?
【ミーミル】 そう…なりますね…っ!
【ウルズ】 …………
【ミーミル】 …………
お互いを見たまま動かない2人 そこで、話を進めるため、 自己紹介するマスター
【ウルズ】 アナタが… マスター様のことも ティルフィング様と同様に存じてます
【ティルフィング】 初対面なのに自己紹介がいらない …というのは不思議な気分ですね
【ウルズ】 何を仰いますか ティルフィング様がこの世界の祖 知らぬと言うほうが無理があるもの…
【ティルフィング】 そう、なのですね…
【ミーミル】 …ウルズさん やっぱり泉のこと 私にも手伝わせてください!
【ウルズ】 だからそれは不要だと――
【ミーミル】 そう言われましても 私はウルズさんを放っておけません
【ミーミル】 私にとってもユグドラシルは とても大切な存在なのです
【ミーミル】 その危機を放っておくなんて できません!
【ウルズ】 …………
【ミーミル】 それに、ウルズさんはまだ こちらの世界を何も知らないはず…
【ミーミル】 なら、旅をしてこの世界を見てきた 私には「姉」としてウルズさんを 手伝うことが当然だと思います
【ウルズ】 姉…?
【ミーミル】 はい! 同じユグドラシルから生まれた同士 姉に遠慮はいりません!
【ウルズ】 「姉」は私です!
【ウルズ】 長きにわたってユグドラシルを 支えそばにいた私こそが 姉と呼ばれるに相応しいのです!
【ミーミル】 なるほど… これがお姉さんぶりたいお年頃 というものなのですね
【ウルズ】 違います!
突如始まった言い争い? に困惑するマスター
【ティルフィング】 …………
こんな時頼りになるはずの ティルフィングはまた何か 考え込んでいる様子で当てにならない
【ミーミル】 困ったことがあったら 目一杯頼ってくださいね
【ウルズ】 結構です
そこへ、より事態を複雑に 引っかき回しそうな声が響く
【???】 完全に理解したわ 私に任せなさい
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