210041103 草薙剣 『夏越烈風行軍』
【草薙剣】 まったく… まったく、マスターは!
【草薙剣】 余に関する事なのに 余が必死に葛藤しておったのに 欠伸なんぞ…っ!
【草薙剣】 マスターは… 余を敬う心が 足りておらぬ!!
【草薙剣】 む…なんじゃマスターか なにしに来たのじゃ? 遊びはもういいと言ったはずじゃ
マスターは 機嫌の悪い草薙剣に いい物を持ってきたと言う
【草薙剣】 いい物じゃと? ふん、そう言って どうせロクでもない物じゃろ
【草薙剣】 人間なんてみんなそうじゃ 本当に余が欲しい物なんて 誰一人として…
まぁまぁと言って 浮輪を取り出すマスター
【草薙剣】 …なんじゃそれは? 妙な形の風船か?
【草薙剣】 そんな物でいい物とは 余も見くびられたものよの
【草薙剣】 まったく、マスターは… 要件は終わりかの? じゃったら去るがいい
冷たく突き放す草薙剣に 待ったをかける
【草薙剣】 なんじゃ? まだ、なにか用があるのかの?
マスターは浮輪を使う事で 水に浮く事ができるという 説明をする
【草薙剣】 な、なんじゃと…? それを、余のために 持ってきたのかの?
もちろんだと草薙剣の 発言を肯定するマスター
【草薙剣】 マスターが余のために… そうかそうか…
【草薙剣】 いや、なんでもないのじゃ それにしても水に浮くとは 凄いの!
水が怖いって たいがい溺れることへの 恐怖心かなって思って
これがあれば大丈夫だよ 草薙剣に浮輪を手渡す
【草薙剣】 ほ、ほんとうなのか…? これがあれば…溺れない? 水に…浮く…?
さっきは怒らせちゃってゴメン でも、信じてくれないかな? マスターがじっと見つめる
【草薙剣】 うう、余は…余は そちを信じるのじゃー!! 『夏越烈風行軍』!
それはまさしく 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
…………
ドーンと飛び込んでいくと思った 草薙剣はまだプールサイドにいた
【草薙剣】 コホン…では、マスター また先に入っていてほしいのじゃ 余をしっかり見守るためにじゃ!
了解、とマスターは 草薙剣に言われた通りに 先にプールに飛び込んだ!
勢いよく飛び込んだせいで 大量の水しぶきが 草薙剣にかかってしまった!!
【草薙剣】 ぎゃあああああ!! やはり水は嫌なのじゃぁ!
Next: 210041104