210101061 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第10章 勝利を招く悪魔 ―フレイルティ― 第1話 誓約の条件-6 戦闘前
【スラーンド】 お待たせ! 領主の屋敷を一通り調べてきたけど 誰もいなかったよ
【シユウ】 うがあああぁぁ…! たべもの、なにもなかった…
【ジーベン】 よくやった、スラーンド …そこの食いしん坊爆発娘は 大して役に立たなかったようだがな
【シユウ】 うがあああぁぁ?
【ヴァング】 気にすんな、シユウ お前の情報は十分、役に立つぜ
【ジーベン】 負け惜しみは見苦しいぞ、 このオシャレ勘違い野郎!
【ヴァング】 負け惜しみじゃねぇよ 考えてみろ 屋敷には食料がなかったんだ
【ジーベン】 それがどうした? 逃げ出したのだから、食料くらい 持っていくに決まって…あ!
【ヴァング】 そうだよ 奴は食料を持って移動するくらい 計画的に行動してるってことだ
【ヴァング】 慌てて逃げ出したのなら、 こうはいかねぇ
【ジーベン】 チッ…! だが、それなら尚更、ここにはもう いないだろっ
【ヴァング】 そりゃ逆だ どんなに遠くに逃げたところで、 コマンド共からは逃げられねぇよ
【ヴァング】 だったら… 自分の領内に潜んでる方が よっぽど安全だろ
【ジーベン】 ハッ! なるほどな… どうやって炙り出す?
【ヴァング】 細かい作業は性に合わねぇんだ 派手にいこうぜ ちょうどおあつらえ向きの連中が…
【魔獣】 ガアアアアアアアアア!
【シユウ】 うがあああぁぁ! シユウにまかせろっ
【スラーンド】 あたしの偉大なる強さを また見せつけてやるよ!
【ジーベン】 よし、できるだけ派手にやれ スラーンド!
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