210101091 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第10章 勝利を招く悪魔 ―フレイルティ― 第1話 誓約の条件-9 戦闘前
【ムラマサ】 主君、ご無事ですかっ?
【エンクウ】 ああ、問題ない… しかし今の轟音と揺れはなんだった のであろうか
【クレイ】 ああ! 南側の壁を見てくれっ…
【エンクウ】 何と…!? 壁が破壊されておるではないか…
【ヴァナルガンド】 巨大な棒で一突きでした… 如意金箍棒の攻撃です
【ヴァナルガンド】 マスターさんの尽力で避難は 終わっていましたから、 人的被害はありませんけれど…
【ムラマサ】 これでは守りが心許なくなって しまいます…
【ヴァナルガンド】 これ以上、コマンドキラーズに 押されるわけにはいきませんね
【ムラマサ】 ティファレトを送り出すことが できて、気が緩んでいました… 申し訳ないです、主君…
【エンクウ】 いや、拙僧にも油断があった やはりコマンドキラーズは手強い
【クレイ】 こちらの動きを把握して、 指揮を執っている者がいるんだろう
【クレイ】 さっきから、 こちらは後手に回ってばかりだ…
【ヴァナルガンド】 それだけではありません 中心部のキル姫達は連携が上手く いっていないようです
【ヴァナルガンド】 やっぱり先日の一件が尾を引いて いるのでは…
【ムラマサ】 仲間内で争っている場合では ありません! 皆、団結しないといけないのにっ
【ヴァナルガンド】 中心部の奏官が四人いるというのが 仇になっていますね…
【ヴァナルガンド】 誰か一人が指揮権をまとめていれば 良かったのですけれど…
【クレイ】 それを今言っても仕方ない 私達は私達のできることをするまでだ
【エンクウ】 クレイ殿の言う通りであるな 住民の避難は成った 拙僧達も戦いに参加するとしよう
【ムラマサ】 はい! お任せ下さい、主君
【クレイ】 そういえば、ツカサはどこに 行ったんだろう?
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