210112041 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第11章 問いかける幻獣 ―ダイアローグ― 第2話 対話のために-4 戦闘前
【デュランダル】 見えたぞ あれがカシウスとウロボロスの 結界だ
【天沼矛】 オレ達が力を合わせれば、きっと 破ることができます! 一気に突っ込みましょう!
【デュランダル】 いいだろう 聖剣デュランダルの真価を 示してみせる
【デュランダル】 くっ…!
【天沼矛】 ぐあっ…!
【天沼矛】 これは…思っていたより強力ですね でも、諦めません!
【デュランダル】 このくらいで退いては私の騎士道に 反する 勝負はここからだ
【天沼矛】 ハハッ! とても頑丈ですね…
【デュランダル】 ただ闇雲に突っ込んでも 効果は薄そうだな
【マサムネ】 拙者も助太刀致そう 結界を破りたいのは、 こちらも同じ故
【デュランダル】 淑女に助けを乞うのは私の騎士道に 反するな…
【マサムネ】 女だからと侮らないでもらおう 我が世界蛇の毒牙は決してそなた達に 劣るものではない
【天沼矛】 すみません デュランダルは君を侮っている わけではないんです
【天沼矛】 ただ、オレ達は皆が笑顔で暮らせる 世界を求めてキラーメイルになり ました
【天沼矛】 それなのに、君達にも戦いを強いる 結果になっている… それが心苦しいんです
【デュランダル】 君が剣を取ることなく生きていける 世界…そのために私が剣を取る
【マサムネ】 気遣いには感謝しよう だが、今は共闘すべきときだ
【ヴァジュラ】 うんうん いいこというな!
【マサムネ】 ヴァジュラ! …いいだろう そなたは拙者が相手をする
【ヴァジュラ】 待ちなって! 結界を破りたいんだろ? あたしも手伝ってやるよ
【マサムネ】 何を言っている? そなたはカシウス殿に頼まれて ここを守っていたのだろう?
【ヴァジュラ】 それはそうなんだけど~ キミ達を見てたら、ひょっとしてと 思ってな
【ヴァジュラ】 カシウスは邪魔すんなって言ってた けど、キミ達は「邪魔」どころか あいつを助けてくれるのかも
【ヴァジュラ】 それに、カミトが命がけで助けた その二人、なかなか良さそうだから♪
【マサムネ】 そのような理由で… 呆れてものが言えん
【ヴァジュラ】 まあ、ちょっと聞きなって カシウスと会ったのは けっこう前のことでね…
【ヴァジュラ】 そのときのあいつは… 空っぽだったんだよ あたしのせいでもあるんだけど…
【マサムネ】 そのようなことが…
【デュランダル】 なるほど やはり私達の出番だったようだ
【天沼矛】 そうですね! 笑っていられる世界を作りたくて キラーメイルになることを選んだ
【天沼矛】 そんなオレ達だからこそ、 彼女にしてあげられることが きっとあります
【ヴァジュラ】 よっしゃ! 結界破りは、あたしに任せな! どんな困難もあたしの豪運の前に跪く
【デュランダル】 運か… そのような曖昧なものに 委ねるつもりはないが
【天沼矛】 ここで意地を張っても 失礼なだけですね
【ヴァジュラ】 そうこなくっちゃな! 派手にぶちかますぞ
【マサムネ】 …心得た 今は結界破りに集中するとしよう
【魔獣】 ギイイイイイイイイイ!!
【天沼矛】 さっきの残党ですか? こちらに集まってきますね
【デュランダル】 大した障害ではない 蹴散らし、結界を破る!
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