210121010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第12章 ラルゴカタストロフィ―暴走― 第1話 癒しのキル姫-1
結界の中で、ウロボロスとの問答を 続けるカシウス
そんな彼女に、正気を取り戻した キラーメイルの二人が 結界を打ち破って語りかける
自分の思いを理解したカシウスは ウロボロスに問答の答えを告げた
カシウスとウロボロスはともに 歩むことを決め、誓約を結ぶ
一方、カミト達はフォルカスと 相対していた
上手く対話できない彼女達の下に カシウスが割り込み、地底の更なる 深奥へと導く
そこでカミト達が知ったのは、 フォルカスがコマンドキラーズに なるまでの経緯と彼女の覚悟だった
追って来たフォルカスに思いを ぶつけ、ようやく彼女の心に触れる ことができたと思った矢先
カミト達は“終焉”の黒い霧に 囚われる
カシウスの力でその場を切り抜ける ことはできたが、“終焉”の脅威は 着実に迫っていた
そして、天上世界でも 事態が大きく動こうとしていた
運命が描き出されていく――
【ミネルヴァ】 ラグナロク達がユグドラシルに入って それなりの日数が経っていますが… まだ帰ってきませんね
【ミネルヴァ】 ディスラプターについて、天上世界 では情報が集まりませんでしたし、 私の判断で誰かを地上に…
【フライシュッツ】 大変だよ、ミネルヴァちゃ~ん!
【ミネルヴァ】 どうしました、フライシュッツ? そんなに抱きつかなくても話は できますよ
【フライシュッツ】 インテグラルキラーズが 色んな町に現れたんだってーっ それでねー…
【フライシュッツ】 また「剪定」を始めたみたいなの
【ミネルヴァ】 そんな…!
【ミネルヴァ】 …その情報は間違いないのですね?
【ケラウノス】 あんまり信じたくない話だろうけど 事実なんだよな~
【ケラウノス】 幾つかの町で奏官や人々が反転世界に 送られてる キル姫も討たれてるね
【ミネルヴァ】 どうして、また「剪定」を…? 彼女達の計画は阻んだと思っていたの ですけれど…
【ケラウノス】 さすがの私でも理由は分からないけど 止めなきゃならないのは 間違いないよね
【エルキュール】 大丈夫です! また私達が彼女達を止めれば いいんですからっ
【エルキュール】 天上世界を守り、人々の希望に なりましょう!
【グラーシーザ】 うむ! ぎをみてせざるはゆうなきなり、 だな!
【ダモクレス】 よーし! クレスもみんなを癒すよっ
【ミネルヴァ】 そうですね 急ぎ、彼女達が現れたところへ…
【ダーインスレイヴ】 少し待ってもらえないか おぬし達に伝えておかねばならない ことがある
【ミネルヴァ】 どうしました、ダーインスレイヴ?
【ダーインスレイヴ】 わたしもハリーとともに 天上世界でディスラプターに ついて情報を集めていたのだが…
【ダーインスレイヴ】 各地でキル姫の暴走が起きている という話を耳にしてね
【ミネルヴァ】 暴走? 珍しいですね…
【ケラウノス】 あ~、その話なら私達のところにも 届いてるよ
【ミネルヴァ】 ふぅむ… キル姫は誰しも暴走する恐れを 秘めてはいますが…
【ミネルヴァ】 滅多に起きるものではないはずです マスターがいればキラーズも 制御されますし
【ダーインスレイヴ】 だが、実際に暴走は起きている 異常事態だとは思わないか?
【ミネルヴァ】 そうですね… そちらについても調べてみる必要が ありそうです
【ケラウノス】 うわー… 困ったなー
【ミネルヴァ】 ケラウノスが困るなんて… 何か大きな問題でも?
【ケラウノス】 いやー…私達、マスターと一緒に 領地に戻らないといけないんだよね
【ケラウノス】 やっぱり自分達の町を守らないと いけないから
【ミネルヴァ】 それは仕方ありません 暴走についてはこちらに任せて 下さい
【ケラウノス】 ごめんねー 手伝えることがあれば、 何でも手伝うよ
【ミネルヴァ】 インテグラルキラーズの動きと キル姫の暴走には何か関係が あるのでしょうか…?
【ミネルヴァ】 いずれにしても、 すぐに対処しなければなりません
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