210121031 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第12章 ラルゴカタストロフィ―暴走― 第１話 癒しのキル姫-3 戦闘前
【ミネルヴァ】
フラベルム…あなたが厳しい物言いを
するのは知っています
【ミネルヴァ】
どうして泉に立ち入ってはいけない
のか、理由を聞かせてくれませんか
【フラベルム】
あなた達の問いに答える必要は
ありませんけれど、いいでしょう
答えて差し上げます
【フラベルム】
あの泉は聖域
この地の領主が代々守ってきた
聖なる地なのです
【セファー】
わたくし達のマスターは、
あちらの町を含めた一帯を治めている
領主なんですよ
【フラベルム】
これで分かったでしょう
穢れし者達に聖域を侵される
わけにはいきません
【フラベルム】
今すぐ、消えて下さい
【エルキュール】
あなた達の理由は分かりました！
それでも、通して下さい
お願いします！
【ミネルヴァ】
私達は聖域を侵したりしません
確かめたいことがあるだけなんです
【フラベルム】
はぁ…
やはり言葉が通じないようですね
でしたら…
【ミネルヴァ】
ここでフラベルム達と戦っても
何の意味もありませんね
【ミネルヴァ】
失礼しました
さあ、行きましょう
エルキュール
【エルキュール】
えっ？
泉は…女神様はいいんですかっ？
【ミネルヴァ】
ここで彼女達と戦うのは得策では
ありません
一度、町に向かいましょう
【エルキュール】
ミネルヴァがそう言うなら…
【ミネルヴァ】
ここが、先程会ったフラベルム達の
マスターが治めている町ですね…
【エルキュール】
ミネルヴァ、インテグラルキラーズが
現れたっていう町はここではなくて
隣の町ですよっ
【ミネルヴァ】
ええ、分かっています
ここからなら彼女達が現れてから
動いても間に合いますので
【ミネルヴァ】
ひとまず、この町で待機しましょう
泉に立ち入る方法も考えないと
いけません
【エルキュール】
やっぱりミネルヴァは泉が気になって
いるんですね
【ミネルヴァ】
私の杞憂だと良いのですけれど…
異族が現れたことが引っ掛かって
いるんです
【ミネルヴァ】
何かの予兆かもしれませんので
女神エイレーネがどうなっているのか
確かめておきたいと思っています
【エルキュール】
分かりました
では、改めてフラベルムとセファーに
お願いしましょう
【エルキュール】
私達が人々の希望になると伝えれば
きっと通してくれます！
【ミネルヴァ】
そんなに迫らないで下さい…
【町人】 キャアアアアア…！
【異族】 イイイイイイイイイイ！
【エルキュール】
今の悲鳴は…
それに、あの声…！
【ミネルヴァ】
急ぎましょう、エルキュール！
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