210121040 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第12章 ラルゴカタストロフィ―暴走― 第1話 癒しのキル姫-4
【ミネルヴァ】 ディスラプターズっ? それは…
【カリス】 グラ姉がね! そう名乗るんだって言ってたんだ えっと…理由は…
【カリス】 忘れちゃった! ごめんね
【キプル】 すみませぇん…! カリスが本当にっ…
【ミネルヴァ】 あ…構いません… 少しお話いいですか?
【カリス】 うんうん カリスちゃんに相談があるんだねっ 任せてっ
【ミネルヴァ】 ええと…
【エルキュール】 そうなんです! 私達、泉に立ち入りたいんですけど 通してもらえなくて…
【ミネルヴァ】 エルキュールっ? 今、その話は…
【エルキュール】 大丈夫ですよ、ミネルヴァ 人々を癒していたカリスなら 信頼できると思います
【カリス】 そっか~… うん!わたしに任せてっ
【ミネルヴァ】 あの…カリス…
【キプル】 すみません、すみませぇん…! 言い出したら聞かなくて… すみませぇん…!
【ミネルヴァ】 どうしてこんなことになって しまったんでしょう…
【カリス】 キプル、どうだった? キル姫さん達、いたっ?
【キプル】 いませんでしたよ… でも、カリス… こういうのは良くないのでは…
【カリス】 エルキュール! ミネルヴァ! 今がチャンスだよっ
【エルキュール】 はい! 夜、見張りがいない間に潜入する なんて…
【エルキュール】 カリスは大胆なことを考えつき ますね! すごいですっ
【カリス】 えへへっ 照れちゃうな~♪
【ミネルヴァ】 ううっ… 流されている気がしますけど、 こうなったら覚悟を決めましょう
【ミネルヴァ】 二人とも、くれぐれもお静かに 泉で女神エイレーネの石像を確認する だけですから
【カリス】 うん! どーんと大船に乗った気持ちで いて良いよ!
【エルキュール】 大丈夫です! 勝手に入ったことは後できちんと 謝ります
【ミネルヴァ】 この二人…前向き過ぎて少し 危ういですね…
【カリス】 潜入成功だよ! さすが、カリスちゃん
【キプル】 カリス、お静かにっ
【ミネルヴァ】 女神エイレーネ… やはり封印されたままですね
【エルキュール】 つまり、ティルフィングは お母さんと会えていないという ことですか?
【ミネルヴァ】 恐らく… この状態で会話ができたとも 思えません
【カリス】 ねえねえ どうして女神様は 封印されちゃったの?
【ミネルヴァ】 その話は泉を出てからにしましょう ここに長居するのは良くありません
【カリス】 分かった! それじゃ、行こっ
【エルキュール】 ええ、行きま…
【エイレーネ】 貴方達の献身に感謝します どうか、世界をお願いね
【エルキュール】 あれっ…? 今の…
【ミネルヴァ】 どうしました、エルキュール?
【エルキュール】 いえ、何でもありません…
【ミネルヴァ】 そうですか… さあ、急いでここから――
【カリス】 わわっ?
【フラベルム】 はぁ… 何ということでしょう…
【フラベルム】 聖域に…神聖なる地に… 穢れし者達を侵入させてしまうなんて 屈辱ですっ
【フラベルム】 あなた達の罪…万死に値します 永遠に消えて下さい!
【ミネルヴァ】 見つかってしまいました…! 皆さん、逃げましょう
Next: 210121051