210121070 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第12章 ラルゴカタストロフィ―暴走― 第１話 癒しのキル姫-7
【奏官】 よくぞ来られた エンシェントキラーズ
【奏官】 ミネルヴァとエルキュールだな ええと、そちらのキル姫は？
【カリス】
やっほい！
わたしはカリス・聖鎖・アザゼル！
ディスラプ――
【フラベルム】
誰が口を開いて良いと言いましたか？
勝手に喋らないで下さい
【奏官】 まあまあ、フラベルム そんなに言わなくても
【フラベルム】
あなたも無断でわたくしの名を
口にしないように
【フラベルム】
穢れなく清浄な心を持たぬ者に
名を呼ばれるなど、大変不快です
【奏官】 ご…ごめんなさいっ もっと罵って下さいっ
【フラベルム】
はぁ…
【セファー】
マスターはやはり被虐趣味…
全知の書に記しておかないと
いけません
【ミネルヴァ】
あの…発言してもいいですか
【奏官】 おっと、失礼 構わないとも
【ミネルヴァ】
あなた達の聖域に無断で立ち入った
ことは謝ります
ただ、私達にも事情があって…
【奏官】 ああ、そのことなら不問に処す 君達と敵対する気はないからな
【フラベルム】
何ですって…！
まったく…清浄でない者はいつも
判断を誤りますね
【奏官】 その冷たい視線… ゾクゾクするっ
【セファー】
マスターは言葉責めだけでなく
視線にも敏感…これも書きとめて
おきましょう
【ミネルヴァ】
ええと…
寛大なお言葉、感謝します
【奏官】 いいんだ 君達の活躍は知っている
【奏官】 天上世界の崩壊を止めてくれた 英雄を無下には扱えないよ
【奏官】 むしろ、自分の町を守るのに 手一杯で加勢できなかったことを 申し訳なく思っていた
【奏官】 今はデュカキス大奏官と連携して 復興に尽力しているところだ
【ミネルヴァ】
なるほど
ケラウノス達が根回しをしておいて
くれたようですね
【奏官】 それで、君達がこちらに来たのは インテグラルキラーズ絡みだよな？
【ミネルヴァ】
はい
近くの町に現れたと聞きました
【ミネルヴァ】
今度こそ、彼女達と決着を
つけるつもりです
【奏官】 それは助かる！ 是非、うちのキル姫達と協力して 敵を撃ち倒してくれっ
【フラベルム】
まさか、ミネルヴァ達と一緒に戦えと
命じるつもりではないでしょうね
【フラベルム】
そのような世迷い言を口にするなら
わたくしの目の前から消えて
いただきますよ
【奏官】 フラベルム、セファー 彼女達と協力して戦ってくれ 頼む
【フラベルム】
はぁ…
吐き気を催しますね
【奏官】 ああっ その汚物を見るような目っ
【ミネルヴァ】
…不本意かもしれませんが、
よろしくお願いします
【フラベルム】
勘違いしないで下さい
穢れし者達がわたくしに指図するなど
あり得ませんので
【奏官】 では、心強い助っ人に部屋を用意 させよう 作戦会議はそちらで行ってくれ
【エルキュール】
許してもらえて良かったですね！
やっぱり思いは伝わるんです
【エルキュール】
人々の希望になるため、
必ずインテグラルキラーズを
打ち倒しましょう！
【ミネルヴァ】
ええ、それはいいのですけれど…
【フラベルム】
…………
【フラベルム】
こちらに穢れた視線を向けないで
下さい
【ミネルヴァ】
とても会話ができる雰囲気では
ありません…
【セファー】
あの！
お聞きしてもいいですかっ？
【ミネルヴァ】
あ、はい
何でしょう？
【セファー】
ミネルヴァはどうしてそのような
姿に！？何故、弓を扱えているの
ですっ？
【セファー】
エルキュールもです！
どうして鎌を！？
斧はどちらに！？
【セファー】
カリスは何者なんです！？
その小さな山羊は何でしょう！？
聖鎖とは！？
【セファー】
そもそもあなた達はどうして
聖域に踏み入ったのですか！？
やはり秘密を求めて！？
【セファー】
わたくし、大変気になります！
【ミネルヴァ】
こちらはこちらで…
大変そうですね…
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