210122033 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第12章 ラルゴカタストロフィ―暴走― 第2話 暴走の契機-3 戦闘後
【エルキュール】 やあっ!
【レーヴァテイン】 しつこいなあ… 石像を運び出したら…神器で…
【ミネルヴァ】 レーヴァテイン! あなたに聞きたいことがありますっ
【レーヴァテイン】 答える気は…ないよ
【ミネルヴァ】 ティルフィングに関わることだと してもですか?
【レーヴァテイン】 …………何?
【ミネルヴァ】 あなた達が奪おうとしているのは 女神エイレーネの石像…
【ミネルヴァ】 いえ…封印された女神エイレーネ そのものですね
【レーヴァテイン】 そう… この方を理想郷に送る…
【ミネルヴァ】 それはどなたの計画なのですか? インテグラルキラーズの総意と いえるのですか?
【レーヴァテイン】 うるさいなぁ… 何でそんなこと聞くの…?
【ミネルヴァ】 あなた達の行動が不自然だからです もし初めから計画に含まれていたの なら
【ミネルヴァ】 以前の「剪定」中に、この泉まで 来ていたはず でも…
【ミネルヴァ】 そのような記録はありません つまり、あなた達の掲げる計画…
【ミネルヴァ】 “擬彩されし不可逆世界” 《インテグラルノア》計画とは 無関係なのでは?
【レーヴァテイン】 …だったら何?
【ミネルヴァ】 やはりそうなのですね… 女神エイレーネを反転世界に送るのは あなた達の総意ではない
【ミネルヴァ】 誰の考えなんですか?
【レーヴァテイン】 はぁ… そんなの…みんなだよ…
【ミネルヴァ】 みんな? そんなはずありません 少なくともティルフィングは――
【レーヴァテイン】 だから… ティルフィング以外の… みんなってこと
【エルキュール】 ティルフィングに内緒で、彼女の お母さんを反転世界に送ろうとして いるんですかっ?
【レーヴァテイン】 そうだよ…
【ミネルヴァ】 つまり、女神エイレーネはあなた達の 計画に必要な存在ではなく…
【ミネルヴァ】 あくまであなた達の意思で、 ティルフィングのいない間に運んで しまうつもりなんですね
【レーヴァテイン】 ティル…フィングは認めようと しないから
【レーヴァテイン】 だから…私達が今のうちにやるの… 邪魔しないで…!
【ミネルヴァ】 ロンギヌスにも言いましたが、 あなた達の計画はすでに潰えて います!
【ミネルヴァ】 また同じことを繰り返しても、 何も変えられはしません!
【レーヴァテイン】 分かってないなぁ… ちゃんと…計画は修正されてる…
【レーヴァテイン】 そのために…ティルフィングは ユグドラシルに入ったんだから…
【レーヴァテイン】 “終焉”の影響を受けるのが 避けられないなら…むしろ、それを 利用する…
【レーヴァテイン】 どっちにしろ…方舟は船出するよ
【ミネルヴァ】 修正された計画というのは――
【レーヴァテイン】 いいの…? いつまでも私とお喋りしてて…
【レーヴァテイン】 私は…時間稼ぎができたから… ラッキーだと思ってるけど…
【エルキュール】 あ! ロンギヌスも止めないといけません
【レーヴァテイン】 二人とも…行かせないけどね…
【ミネルヴァ】 くっ…
【ミネルヴァ】 情報を集めるためとはいえ、 少し時間を取られ過ぎました…
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