210131031 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第13章 ラルゴカタストロフィ―攪乱― 第１話 眩惑のキル姫-3 戦闘前
【スイハ】
…やっと揺れが収まりました
【フライシュッツ】
スイハちゃ～ん
怖かったよ～…
【フライシュッツ】
スイハちゃんは大丈夫だった？
どこも怪我してない？
【スイハ】
大丈夫です
【スイハ】
そんなに抱きつかれると…
恥ずかしい…
【スイハ】
でも…怖がっているみたいだし、
押しのけたら悪いよね…
【フライシュッツ】
スイハちゃん、どんなときでも
冷静だね～っ
おねーちゃん、感心しちゃうよ～
【スイハ】
いえ、そんなことは…
【スイハ】
それより急ぎましょう、
フライシュッツ
マサムネ城は目の前です
【フライシュッツ】
あ、そうだったね～っ
早くお城に入って、マサムネちゃんと
パラシュちゃんを止めないとね
【フライシュッツ】
急に出てきた、あの黒い霧とか
黒い柱も「剪定」と関係があるの
かな～？
【スイハ】
どうでしょう…
【スイハ】
何となく違う気がするけれど…
確信はないから言わない方がいいよね
【フライシュッツ】
スイハちゃんはおねーちゃんが
守ってあげるから安心してっ
【スイハ】
ありがとうございます
…私もフライシュッツを――
【フライシュッツ】
よ～し！
二人で力を合わせよ～っ
【スイハ】
あ、あのっ…
【スイハ】
私もフライシュッツを守るから
安心して欲しいって言いたかった
のに…
【フライシュッツ】
お城の正門から入れそうだね～
いつでもどうぞってことかな？
【スイハ】
自信があるんでしょう
【スイハ】
ここにいるのはマサムネとパラシュ…
どちらも武勇に秀でているのは
もちろん精神面でも強い方々です
【スイハ】
城に誰でも入れるようにしているのも
真っ向から戦う心づもりの表れ…
厳しい戦いになりそう
【スイハ】
でも、必ず二人を止める！
もう剪定なんてさせないっ
【フライシュッツ】
おじゃましま～す
マサムネちゃん、パラシュちゃん、
いるかな～？
【異族】
イイイイイイイイイ！
【フライシュッツ】
キャッ！
異族がたくさん現れたよーっ…
【スイハ】
やはり簡単には通してくれませんね
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