210131121 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第13章 ラルゴカタストロフィ―攪乱― 第1話 眩惑のキル姫-12 戦闘前
【ヘレナ】 フライシュッツ、 アナタはどうしてここに来たんだ?
【フライシュッツ】 マサムネちゃんとパラシュちゃんを 止めるためだよっ
【フライシュッツ】 インテグラルキラーズが、 また剪定をしてるって聞いたから 手分けして止めることにしたの
【パラシュ】 無駄なことをしてるね
【フライシュッツ】 そんなことない! …パラシュちゃん達こそ、 どうしてまた剪定を?
【フライシュッツ】 ユグドラシルの管理権はラグナロク ちゃんが取り戻して、パラシュちゃん 達の計画は頓挫したはずなのに…
【パラシュ】 確かに予定通りにはいかなかったよ とても悔しかったな…
【マサムネ】 あのとき、拙者達に力が足りなかった それだけのことだ
【パラシュ】 そうだね ボク達の理想と君達の理想 それがぶつかったとき…
【パラシュ】 より強く理想に向けて高みを目指した 方が勝利した そう受け止めている
【パラシュ】 だからこそ、今度はボク達の理想が 勝つ
【ヘレナ】 そうは言っても、これって同じことの 繰り返しじゃないかな? どうせまた止められるよ…ふふっ
【パラシュ】 それはない ティルフィングをユグドラシルに 送り込んだ時点で…
【パラシュ】 修正されたボク達の計画は 大きく前進しているよ あとはどれだけ高みを目指せるか
【パラシュ】 各々の理想のために天上世界で 選定を行っているんだ
【フライシュッツ】 ティルフィングちゃんはユグドラシル に入って何をしようとしてるの?
【ヘレナ】 “終焉”に関係することを調べている と聞いた覚えがあるぞ
【パラシュ】 “終焉”か… そうだね ティルフィングは――
【マサムネ】 パラシュ、それ以上喋るな!
【ヘレナ】 おっと… 危ないな、マサムネ いきなり何をするんだ?
【マサムネ】 抜かすな、間諜め やはり早めに斬り捨てておくべき であった
【パラシュ】 …まさか! ボクとしたことが…
【マサムネ】 ようやく気づいたか、パラシュ こやつ、フライシュッツに質問すると 見せかけて…
【マサムネ】 拙者達に話をさせておった
【マサムネ】 フライシュッツを捕らえたというのも 嘘であろう そなたらは手を組んでおるな?
【ヘレナ】 何のことだか分からないな
【ニール】 アナタ達が勝手に喋っただけでしょ ヘレナは悪くないわよ
【マサムネ】 屁理屈をこねるな! 直ちに斬って捨てる!
【パラシュ】 そうだね… ボク達を騙しきれたのなら 認めてあげられたけど
【パラシュ】 見破られる程度のものなら、 理想の高みには届かないよ
【ヘレナ】 う~ん… ヘレナは戦いたくないんだけど
【マサムネ】 問答無用!
【パラシュ】 叩き潰す!
【ヘレナ】 わわっ!?
【フライシュッツ】 ヘレナちゃん! おねーちゃんに任せて!
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