210132061 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第13章 ラルゴカタストロフィ―攪乱― 第2話 暴走の真実-6 戦闘前
【フライシュッツ】
スイハちゃん、ヘレナちゃんは
みんなを暴走させないように
頑張ってたんだよ~
【スイハ】
急にそんなことを言われても…
【ヘレナ】
ヘレナはアナタ達の味方だって
言っただろ
信じて欲しいなぁ
【フライシュッツ】
あたしからもお願い~っ
ヘレナちゃんを信じてあげて
【スイハ】
…………
【スイハ】
困ったな…
フライシュッツのことは信じている
けど…
【スイハ】
彼女がヘレナに騙されているかも
しれないと思うと…
【草薙剣】
アアアアアアアアアアア!
【ニール】 あらあら のんびり考えてる暇はなさそうよ
【ニール】 さっさと始めないと、ヘレナ
【ヘレナ】
そうだな…
【ヘレナ】
ヘレナは誰にも信じてもらえず、
その命を散らすことになるんだろう
…くふっ
【フライシュッツ】
そんなことないよ~っ
おねーちゃんは信じてるからね!
【スイハ】
…分かりました
ひとまず、あなたに任せます
【ヘレナ】
暴走している彼女達はヘレナが
鎮めるから、アナタ達はあっちを
抑えていて欲しい
【スイハ】
マサムネとパラシュですね
【フライシュッツ】
あ!
でも、戦わないで~っ
【スイハ】
何を言っているんですか?
彼女達を止めるためにも
戦わないと
【フライシュッツ】
それじゃダメなのー…
【スイハ】
ダメと言われても…
【マサムネ】
そちらから戻ってくるとは
手間が省けたな
【マサムネ】
己を失い、暴れるだけの者に
興味はない
場所を変えよう
【パラシュ】
最上階に来るんだ
そこで君達を叩き潰す!
【スイハ】
待って下さい!
…行きましょう、フライシュッツ
【フライシュッツ】
ああっ…
スイハちゃん待って~
あたしの話を聞いて~
【ヘレナ】
ここはヘレナ一人で十分だ
アナタも上に行くと良い
【ヘレナ】
無理だとは思うが、
戦いは避けるようにな
【フライシュッツ】
うん!
おねーちゃん、やってみるねっ
【ヘレナ】
さて…
始めようか、ニール
【ニール】 暴走してるキル姫を四人まとめて 相手するなんて、ヘレナ、 本当に大丈夫?
【ヘレナ】
さすがのヘレナもピンチかも
しれないな…くふっ
【ニール】 ふふふっ♪ その笑い方… ヘレナとアタチなら余裕よね
【雑賀】
アアアアアアアア!
【ヘレナ】
おっと…
やはり力は増しているようだけど
その代わりに
【ヘレナ】
連携はまるで取れていないな
これなら、それほど脅威じゃない
【八咫鏡】
アアアアアアアア!
【ヘレナ】
まずは…彼女達にヘレナの声を
認識させないといけなかったな
【ニール】 落ち着いてるわね、ヘレナ
【ヘレナ】
当然だ
ヘレナはようやく自分にできることを
見つけたんだから
【ヘレナ】
テピ姉さんのためにも、
成し遂げてみせるぞ
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