210142040 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第14章 ラルゴカタストロフィ―激突― 第２話 決着の刻-4
【グランテピエ】
待って、アルテミス！
私の声を聞いて欲しいの
【アルテミス】
アアアアアアアアアアアアアア！
【ムー】 おおっと…！ グラ、ありゃ無理だぜ… 聞く耳持たねぇってやつだ
【グランテピエ】
それでも彼女を止めないと…
何か良い方法はない、かな？
【ムー】 取り押さえて無理やり意識を こっちに向けさせりゃ何とかって ところか？でもよぉ…
【ムー】 おっと… あの矢をかいくぐって取り押さえる のは命がけになるぜ
【グランテピエ】
そうだね
私はどうなってもいいから
アルテミスを助けないと
【ムー】 だから、どうなってもいいとか 言うなよなー 俺はお前が一番心配だぜ
【グランテピエ】
心配してくれて、ありがとうムー
でも、私がいかないと…
【アポロン】
お姉ちゃーん！
【ムー】 うおっ！？ あいつ…アポロンじゃねえか！？ 何でこんなところにいるんだ！？
【ケラウノス】
ああ、やっと追いついたね～
【グラーシーザ】
おまえたちがまちからはなれていった
から、きになっておってきたのだ
なんぎなことになっているな
【ケラウノス】
私達にお姉さんのお手伝いをさせて
欲しいな～
あ、お礼なんていいよ～悪いな～
【ムー】 いや、まだ何も言ってねぇぞ！
【アポロン】
お姉ちゃん！
ボクだよ、アポロンだよ！
【アルテミス】
アアアアアアアアア！
【アポロン】
うひゃあっ…！
【グランテピエ】
手助けに来てくれたんだね
みんな優しい子ばかりで
お姉さん感激しちゃった
【グランテピエ】
えっとね、
アルテミスの動きを止めたいんだけど
【アポロン】
ボクがやるよ！
っていうか、ボク以外がお姉ちゃんに
触るなんて許さないんだからね！
【グランテピエ】
とても危険、だよ？
【アポロン】
キミ、誰？
ボクとお姉ちゃんの間に割り込もうと
するなら射るからね～っ
【ケラウノス】
いや～
美しい姉妹愛だな～
【ケラウノス】
私もサポートするから
アポロンに任せてみてよ
あ、恩に着てくれるなんてありがとう
【ムー】 だからグラは何も言ってねぇ だろうが！
【グランテピエ】
アポロン、ケラウノス、
ありがとう
必ず暴走を解くから
【アポロン】
よ～し、いっくぞ～！
【アポロン】
お姉ちゃん！
止まって！
【ムー】 何やってんだ、あいつ！？ 弓矢を捨ててアルテミスの前に 立ちやがった
【ムー】 あんなの射てくれと言わんばかり じゃねぇか！
【グランテピエ】
アポロン、いけないっ！
【ケラウノス】
まあまあ
麗しい姉妹愛を信じようよ
【グランテピエ】
姉妹愛…
それは、信じたい、けど…
【アポロン】
お姉ちゃん！
【アルテミス】
アアアアア…
アアアアアアアア！
【ムー】 くそっ！ やっぱダメじゃねぇか…！
【ケラウノス】
いいや
狙い通りだよ
【ムー】 んなっ！？ アルテミスの矢が逸れた！？
【アポロン】
お姉ちゃん！
やっぱりボクを射たりしないよねっ
【アルテミス】
アアアアアアアアアアアアアア！
【アポロン】
お姉ちゃん、ボクだよ！
落ち着いてっ
【グランテピエ】
ムー、今だよ！
アルテミスを暴走から解放しよう！
【ムー】 任せろぉ！ グラ！準備は万端だぜ！
【グランテピエ】
アルテミス、
自分の意思を取り戻して！
【アルテミス】
アアアアアアああああっ…
Next: 210142050