210142080 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第14章 ラルゴカタストロフィ―激突― 第2話 決着の刻-8
【マサムネ】 失態だな、アルテミス
【アルテミス】 すみません… 私自身が暴走してしまうなんて
【レーヴァテイン】 ほんと、珍しいよね フライクーゲルは…ともかく
【フライクーゲル】 わたしも体がベリィホットになって アンストッパボゥになったんだよ
【アルテミス】 ところで、マサムネらしくない 作戦でしたね あの子達を囮に放つなんて
【パラシュ】 ああ、あれは異族達が勝手に やったことだよ
【マサムネ】 拙者はあの者達の起こした騒ぎに 乗じたに過ぎぬ
【ロンギヌス】 まるでアルテミス達を助けるために 集まってきたようでした その身を犠牲にして…
【フライクーゲル】 ワオ! イッツ、アメイジング!
【アルテミス】 そうでしたか 異族達にそのような意思が存在 するのでしょうか?
【レーヴァテイン】 ねぇ… あのキル姫達は…何なの?
【ロンギヌス】 暴走を解くことができるなんて 今まで見たことも聞いたことも ありませんでした
【マサムネ】 ディスラプターズと名乗って おったか 相手にしても益はなかろう
【パラシュ】 ボク達の理想郷には関係のない 存在だよ それよりも…
【パラシュ】 君達を暴走させた者…“終焉”と 繋がっているキル姫の方が問題 なんじゃないのか?
【マサムネ】 アロンダイトとロンゴミアントだな 彼女達も暴走しておったそうだが
【アルテミス】 彼女達には意思がありました 暴走していながら、ある程度の会話は 成り立っていたようです
【フライクーゲル】 ベリィサァッドな感情をまき散らして 辛そうだったよ…
【マサムネ】 その者達が理想郷に近づかぬよう、 早急に討つべきであろう
【アルテミス】 いえ… 近づくのは危険です 私達も暴走する恐れがあります
【アルテミス】 接触は極力避けるべきでしょう
【レーヴァテイン】 だったら…私達にやれることは もう…ないわけ?
【アルテミス】 いいえ 決着をつけておくべき相手がいます
【マサムネ】 ほう
【パラシュ】 アルテミスの口からそんな言葉が 出るとは思っていなかったな
【パラシュ】 ボクは賛成だけど、どうして そう考えたんだ?
【アルテミス】 レーヴァテインとロンギヌスは 女神エイレーネを確保し損ね ましたね
【ロンギヌス】 あうっ…
【レーヴァテイン】 私は…まだ諦めてない
【アルテミス】 思い返せば、選定をしていたときから エンシェント達には邪魔をされて きました
【アルテミス】 ユグドラシルの管理権を奪い返され、 計画も変更を余儀なくされて
【アルテミス】 このままではティルフィングが帰って きても思わぬ妨害を受ける恐れが あります
【アルテミス】 ディスラプターズなどという 不審なキル姫達も現れたのですから
【マサムネ】 拙者は端から皆、斬り捨てるつもり でいた 機は熟したともいえよう
【パラシュ】 理想の邪魔をするものは全て潰す 今までと何も変わらないよ
【アルテミス】 いいえ 暴走の危険が高まっている今、 戦いを長引かせるのは悪手です
【アルテミス】 速やかに 全力をもって完膚無きまでに 叩くべきです
【レーヴァテイン】 めんどくさい… でも…そうだね…やるよ
【ロンギヌス】 私は…
【フライクーゲル】 ヘ~イ! 迷いがあるなら、摘芯《ピンチ》して あげるよ
【ロンギヌス】 ダメですっ …私も、覚悟はできています
【ロンギヌス】 大丈夫です 戦えます
【レーヴァテイン】 …………
【アルテミス】 皆さん 理想郷を守るため、 エンシェントキラーズを討ちます
【マサムネ】 出し惜しみはなしだ 全身全霊をもって臨む!
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