210152060 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第15章 クリティカルフェイズ―連携― 第2話 終焉を望む者-6
【アルマス】 痛っ…! はぁ…やっと…やっとついた…
【アルマス】 ヴァリン博士…絶・無理があった のよ…いくら中心部に近づけなく なってるからって…
【アルマス】 ユグドラシルを通らないで地上から 天上世界まで上がるなんて
【アルマス】 ああ、もうっ あれからどのくらい時間が経った んだろ…
【アルマス】 とにかく、ティルフィングと ラグナロクを探さないとっ
【ヴァリン】 頼んだわよ、アルマス アンタのキラーズには特別な調整が 施してあるから
【ヴァリン】 ティルフィングとラグナロク この二人とスムーズに連携できるよう 共鳴率を高めてあるわ
【ヴァリン】 出会った瞬間、親友レベルで 意思疎通ができるわよ!
【ヴァリン】 えっ? どうしてこの二人なのかって?
【ヴァリン】 ティルとは長い付き合いだし、 ラグナロクはずっと天上世界を 守ってきたキル姫だから
【ヴァリン】 それに、アタシの研究者としての 勘が囁くのよ ラグナロクがもってるバイブス…
【ヴァリン】 キル姫がバイブスを有している時点で 特殊だけど、彼女のバイブスは何か 特別なものなの
【ヴァリン】 確証があるわけじゃないけどね ま、とにかく…
【ヴァリン】 これで初対面のアンタがアタシの 計画を伝えても二人とも快く協力して くれると思うわ
【ヴァリン】 フフン♪ アタシってば、天才よね
【ヴァリン】 それじゃ気をつけて 改良は加えたけど、かなり古い 装置だから…
【ヴァリン】 ティルによろしく伝えてね
【ヴァリン】 アンタがティルを連れてくる頃、 アタシ自身はどうなってるか… 分かんないし…
【ヴァリン】 それまでにディスラプターの準備は しっかり整えておくから、 安心して
【アルマス】 まずはティルフィングを見つけないと ヴァリン博士の言ってたことが 絶・本当なら…
【アルマス】 私はティルフィングの居場所も 感知できそうだけど…ん?
【アルマス】 この感覚…ふふっ 絶・幸先良いわね!
【アルマス】 …何、ここっ? ティルフィングの気配を辿って 洞窟を進んできたら
【アルマス】 こんなところに花畑なんて… しかもこれ、冥花?
【ティルフィング】 どなたですか? ここで何を?
【アルマス】 あ! ティルフィング…?
【アルマス】 ヴァリン博士に見せてもらった 映像と少し違う…それに雰囲気も…
【アルマス】 でも、この感覚は間違いない 彼女がティルフィングね!
【アルマス】 私はアルマス! あなた、ティルフィングよねっ?
【アルマス】 あなたに話があって来たの インテグラルノア計画についての 話よ!
【ティルフィング】 “擬彩されし不可逆世界” 《インテグラルノア》計画について ですか…
【ティルフィング】 アナタがどこでその計画について 知ったのか分かりませんが… どのような話でしょう?
【アルマス】 お!ヴァリン博士の言ってた通り 話が絶・早いわねっ
【ティルフィング】 ヴァリン…?
【アルマス】 私は計画をスムーズに進めるため あなた達の手伝いをしに来たの! 一緒に世界を救いましょう
【ティルフィング】 そう、ヴァリンがアナタを… アナタも世界の救済を望んでいるのね
【アルマス】 絶・当然よ! ええと、詳しい話は――
【ティルフィング】 必要ありません アナタは受け入れてくれれば いいんですから
【アルマス】 受け入れる? って、何を…?
【ティルフィング】 もちろん、「アナタ」自身を さあ、ともに咲き乱れて
【アルマス】 うっ? 何、この感覚? 共鳴…とは違う…
【アルマス】 これは…ティルフィングの記憶…? 覚えのない感覚が… 知らない記憶が…
【アルマス】 私の中に、「私」自身が… ああああああああ!?
【ティルフィング】 そう…少し強引だったけれど、 アナタなら分かってくれますよね
【ティルフィング】 そのまま受け入れて… 理解して下さい
【アルマス】 ああ…ああ、そうだったのね うん…全て理解したわ
【アルマス】 “あの子達”の苦しみも、 あなた達が目指す道も
【アルマス】 方舟に咲き乱れしは、蒼き露の雫 その一片が示す言の葉は絶えなき絆 完全なる透過の世界に綻びを
【ティルフィング】 ようこそ、アルマス 歓迎します さあ…
【ティルフィング】 ともに”擬彩されし不可逆世界” 《インテグラルノア》計画を 完遂しましょう
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