210161010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第16章 中心部決戦―エクリプス― 第１話 妖精の国-1
終焉に呑まれ、暴走してしまった ティルフィング、ラグナロク、 そしてアルマス
三人を助けるため、 エンシェントキラーズと インテグラルキラーズは連携する
彼女達の協力を得て、ティルフィング とラグナロクの暴走は解かれるが
アルマスの暴走を解こうとした グランテピエは思わぬ反撃を受ける
アルマスがインテグラルキラーズの 力を解放したのだ
焦って無理をしたグランテピエは 窮地に陥ってしまう
彼女の危機を救ったのは、 盤古の命がけの行動だった
冷静さを取り戻したグランテピエは、 仲間達の助言を得て再びアルマスを 助けに向かう
彼女の思いが届き、アルマスの 暴走も解くことができた
その喜びも束の間 暴走したアロンダイト、オティヌス、 ロンゴミアント、ラブリュスが現れる
彼女達の暴走も解こうと試みる グランテピエだったが、 それは失敗に終わった
今後のことを話し合うラグナロク達の 下にハリーが現れる
彼はアルマス自身に問題が生じており インテグラルノア計画が実行に移せ ないと告げた
戸惑うアルマスにグランテピエが 提案する
二人がともに育った地、 ティルヘルムに向かおうと
運命が織り上げられていく――
【アルマス】
ティルヘルム…
私とお姉ちゃんはそこの生まれなの？
【アルマス】
お姉ちゃんと会って、
いくらか記憶は取り戻せたみたい
だけど…
【アルマス】
ラグナロク機関で、ヴァリン博士と
暮らしてた頃より前の記憶が…
すごく曖昧なのよ…
【グランテピエ】
そうなんだね
生まれたのは違うところ、だよ
ただ…
【グランテピエ】
そこが戦に巻き込まれて…
何とか二人だけで逃げたんだけど、
私も幼かったから、もう限界で…
【グランテピエ】
動けなくなってたところを、
ティターニアに助けてもらったんだ
【グランテピエ】
そうして彼女に連れていって
もらった妖精の国がティルヘルム
なんだよ
【アルマス】
妖精の国…そこで私達は育ったのね
【ソロモン】
とても興味深い話だわ
グランお姉様とアルマスのルーツが
そこにあるのね
【グランテピエ】
だから、そこでティターニアに
アルマスについて聞いてみよう
【アルマス】
そうね
ティルヘルムはどこにあるのっ？
ここから近い？
【グランテピエ】
ユグドラシルからそれほど離れて
いないけど、地上世界にあるから
まず地上に降りないとね
【アルマス】
分かった！
私の育った地…絶・気合い入るわね
【ラグナロク】
地上…できれば私も同行したいけど
天上世界を放ってはおけない…
【アルマス】
大丈夫よ、ラグナロク
すぐに戻ってくるから
【グランテピエ】
確かに天上世界のことも気になるね…
ソロモン、ヘレナ、カリス
【ソロモン】
言わなくても分かっているわ、
グランお姉様
【ヘレナ】
テピ姉さんが地上に降りている間、
こっちはヘレナ達に任せてよ
【カリス】
カリスちゃん、頑張っちゃうよ～！
【キプル】 カリスはもう少し落ち着いた方が いいと思います…
【グランテピエ】
ふふっ
みんな、ありがとう
でも…
【グランテピエ】
無理しちゃダメだよ
絶対のぜーったいに、ね！
【ラグナロク】
それじゃあ、地上にはグランテピエと
アルマスの二人で行ってもらうことに
して――
【ティルフィング】
待って下さい
私も、地上に降ります
【アルマス】
えっ？
何で…
【ティルフィング】
ディスラプターは地上にあるんです
よね？
【アルマス】
あ、そういえば…！
【ティルフィング】
ディスラプターはデュリン…ヴァリン
が私に託してくれたものです
【ティルフィング】
だから、自分で探したいんです
【ラグナロク】
そうね…
皆と話し合って決めましょう
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