210162010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第16章 中心部決戦―エクリプス― 第2話 前夜-1
全ての記憶を取り戻すため アルマスはグランテピエとともに 妖精の国ティルヘルムに向かう
そしてティルフィングもまた ディスラプターを手に入れるため レーヴァテインとともに
地上世界へと降り立った
ティルヘルムで妖精王オベロンと ティターニアに迎えられた アルマスは自らの過去を思い出す
全て思い出した彼女は、 ティターニアに自身のキラーズを 完全に活性化するよう頼んだ
その頃、地上世界に帰ってきた カミトはティルフィングと出会う
彼女からインテグラルノア計画に ついて聞かされ、ディスラプターを 渡すよう求められるが
キラーメイル達のことを思い、 彼は決断しきれずにいた
迷いの中、ヴァリンの思いに気づく カミト 彼は行動を起こそうとするが
そこに一体の魔獣化した キラーメイルが現れた
運命が織り上げられていく――
【フェイルノート】 待たせたわね 来てやったわよ、リサナウト
【カシウス】 ティファレトは、もう来てる?
【ティファレト】 はい 導きのままに
【リサナウト】 三人とも想定通りの時間に到着ね 100ポイント上げるわ
【フェイルノート】 何よ、それ いらない
【ティファレト】 ふふっ ありがとうございます
【カシウス】 それより、あなたの話を 聞かせて欲しい どうして私達を集めたの?
【リサナウト】 具体的なことは言ってなかったわね うふふっ…五秒後、あなた達は 「何で!?」と叫ぶわ
【リサナウト】 私があなた達を集めた理由、 それはね…
【フェイルノート】 クロノスを呼び寄せるためでしょ お前に誓約できるかしら
【リサナウト】 何で!? どうして知ってるの…
【リサナウト】 …あ、ええと あなたが気づいてたってことは もちろん想定内よっ
【フェイルノート】 強がりはいいから、 さっさと説明しなさい 私は暇じゃないの
【フェイルノート】 強者として、弱者を導かなくては ならないのだから
【ティファレト】 クロノスとは、確か 時間の神様ですよね とても古い神のはずです
【カシウス】 久遠の時を司る不変の観察者… あなたが針枷されている力の根源ね
【リサナウト】 ええ、そうよ だけど今は、その力の一端を 使っているに過ぎないの
【リサナウト】 私はクロノスと誓約して、 より完璧な力を身につけたいのよねっ
【フェイルノート】 その下準備として、私達に誓約を させてきたのでしょ?
【フェイルノート】 地底の研究所で行われていた実験を、 まさかこんな形で 完成させることになるとはね…
【リサナウト】 あら 誓約はあなた達にとっても 良いことだったはずよ
【リサナウト】 あの実験の日々には、 うんざりすることも あったんでしょうけど…
【ティファレト】 それも全て、神の導きによるもの だったのですね
【カシウス】 あまり面識はなかった… でも、四人ともあそこにいて 答えを探していたの
【カシウス】 わたし達は誓約へと至った あとは…あなたの番
【フェイルノート】 古き神を呼び寄せる…
【フェイルノート】 そんな大胆な試みを 成功させるためには 相応の力を持つ者が必要になるわね
【ティファレト】 天使、悪魔、幻獣…その頂点とも いえる存在に手助けしてもらえば 神の領域にも届くと?
【ティファレト】 畏れ多いことですが、リサナウトには 恩があります お手伝いさせて下さい
【カシウス】 それが久遠の世界を導くものならば わたしも力を貸すわ
【フェイルノート】 お前の思惑に乗せられるのは 癪だけど、力を求めるのは良いことよ 私に感謝することね
【リサナウト】 ふふっ 三人とも1000ポイントよ! ありがとう
【リサナウト】 方法はいたって単純なの 私に針枷されている力を手繰って クロノス本体を呼び寄せる
【リサナウト】 私達には届かない領域でも、 ミカエル、ルシファー、ウロボロス なら届くわ
【リサナウト】 これは確定事象よ …そこまではね
【フェイルノート】 そこまでは? その先は、お前にも見えていないの?
【リサナウト】 クロノスを呼び寄せてからは、 出たとこ勝負よ!
【ティファレト】 まあっ…
【カシウス】 クロノスと対話するのね それは…とても良いことよ
【フェイルノート】 お前…時々、大雑把なのは どういうこと? まあ、いいわ…
【フェイルノート】 失敗したところで私には 関係ないことだもの ほら、早く始めるわよ
【リサナウト】 ええ、よろしくね ティファレト、フェイルノート、 カシウス
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