210162040 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第16章 中心部決戦―エクリプス― 第2話 前夜-4
カミト達がキラーメイルに襲撃される 少し前――
【フォルカス】 今日はお疲れ様でした イチイバル、ロジェスティラ
【イチイバル】 イチイバルさんは天才だから わざと負けるのは難しかったよ
【ロジェスティラ】 不審に思われてないか心配です…
【如意金箍棒】 二人とも上手くやれたと思うよ よく頑張ったね
【ヒョウハ】 あたしには絶対無理だ 不完全燃焼なんて耐えられない!
【ミュルグレス】 ミュルは相手を騙すの、 大得意なんだけどな~
【オルフェウス】 ってか、何でわざと負けたし? そんな強い奴いなかったっしょ?
【フォルカス】 それはイチイバルが 説明してくれたはずですが…
【オルフェウス】 そマ? さーせん
【イチイバル】 この前の戦いで、中心部の半分を 治めていたキラーズとバイブスは 還せたけど
【イチイバル】 残った半分の連携が強固になって しかもバイブスとキラーズが 増えたんだ
【ヒョウハ】 大罪の獣とか連れてる奴らだろ! 超爆・熱いよな!
【イチイバル】 彼女達を連れている奏官の一人が、 打倒コマンドキラーズを掲げて 仲間を呼び集めたんだよ
【如意金箍棒】 そういえば、その頃 フォルカスちゃんは 地底に行ってたんだったね
【フォルカス】 ええ… 少し調べておかなければ ならないことがあったので…
【イチイバル】 フォルカスがいない間に、 かなりの数の奏官とキル姫が 中心部に集まってきたんだ
【イチイバル】 これにはイチイバルさんも 驚いたなー
【オルフェウス】 一声かけたらフェスやれるって マジ上がるっしょ!
【ロジェスティラ】 あのあのっ… 喜んでばかりはいられなくて…
【イチイバル】 ロジェの言う通りだよ そこでイチイバルさんは 閃いたんだ
【イチイバル】 たくさん集まってきたことを 逆手に取ろうってね
【ヒョウハ】 分かる! 大勢と戦うって超爆・燃えるからなっ
【ミュルグレス】 ヒョウハって脳筋よね~
【ヒョウハ】 だろ! 筋肉と鍛錬はいつだって 裏切らないもんな!
【ミュルグレス】 えー…
【イチイバル】 ヒョウハの言うことは置いといて 集まってきたキル姫に ボク達が負けたら、どうなるかな?
【ヒョウハ】 あたしがすぐに駆けつけて 超爆・仇を討ってやる!
【如意金箍棒】 ヒョウハちゃん、 少し静かにしててね
【ヒョウハ】 え…? ニョイ子さん、目が怖い…
【フォルカス】 私達に対し、勝機があるとなれば 多くの奏官とキル姫が中心部に 集まってくるでしょう
【イチイバル】 せいか~い さすがフォルカス
【イチイバル】 そうやってバイブスとキラーズを たくさん集めてから一網打尽にすれば 効率良くマナを還せる
【イチイバル】 これがイチイバルさんの考えた 作戦だよ ドヤッ☆
【オルフェウス】 ちょい待って たくさん集まったら、 普通にヤバくない?
【イチイバル】 大丈夫だよ 統率の取れていない集団なんて 簡単に崩れるから
【イチイバル】 特に、勝ちに気を良くして 油断しきってる相手はねー
【ロジェスティラ】 そのための布石が、 今日の戦いだったんです…
【オルフェウス】 りょ! 二人のビート伝わったし
【イチイバル】 あ、それと もう一つ、仕込んでおいたよ
【フォルカス】 仕込み、ですか?
【イチイバル】 うん ちょっと気になる子がいてね
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