210181010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第18章 ×××アポカリプス 第1話 絆を胸に-1
ティルヘルムにてアルマスは ついに自身のキラーズを完全に 解放させる
さらにティターニアと誓約し、 その協力を得ることもできた
一方、中心部ではコマンドキラーズと の戦いが激化していた
互いの思いがぶつかり合う中、 中心部に戻ったアルマスは ティルフィングと合流する
ラグナロクと意識を繋げた アルマスは彼女にバイブスを返し、 インテグラルノア計画の準備を整えた
ハリーの導きにより、計画の 最終プロセスが起動する
ラグナロク、ティルフィング、 アルマスの思いが繋がり…
新たな力、“絆の繋ぎ手” 《テイルリンカー》が生まれた
“絆の繋ぎ手”を使い、 アルマスは皆の思念を繋いでいく
ようやく互いの思いを伝え合えるかに 思えた、そのとき
角笛が鳴り響き、 大地は大きく震え、 繋がりが断ち切られてしまった
運命が織り上げられていく――
【アルマス】 何かが近づいてきてる…! どこっ? どこから来るのっ?
【グランテピエ】 近くにいるのは…コマンドキラーズと セブンスキラーズのみんな… それにリサ、だよね
【グランテピエ】 誰も動いていないみたい だったら…うっ… この嫌な感覚…
【グランテピエ】 この気配は、多分…
【ティルフィング】 …ユグドラシルです あの中からっ
【???】 …………
【レーヴァテイン】 揺れが収まった…
【アルマス】 ユグドラシルから誰か出てきたわよ! 彼女…誰?
【ティルフィング】 見覚えの無い方ですね でも“終焉”の気配を感じます
【ティルフィング】 アナタは誰ですか? どうして、ここに?
【???】 …おや? ひょっとして、わらわに問うて おるのか
【アルマス】 どう考えても、そうでしょ! 私はアルマスよ! あなたも名乗って
【???】 ふむ わらわの名を知りたいのじゃな 承知した
【フリズスキャールヴ】 わらわの名はフリズスキャールヴ 呼びにくいのなら、好きに呼ぶとよい
【アルマス】 何だか、独特の間があるわね…
【ティルフィング】 私はティルフィングです フリズスキャールヴ、アナタは “終焉”と関わりのある方ですか?
【フリズスキャールヴ】 ああ そうじゃ
【アルマス】 えっ…!? 即答したっ
【レーヴァテイン】 私達を前にして…随分、余裕がある みたい…偉そうだね…
【ティルフィング】 では、フリズスキャールヴ アナタはここに何をしに 来たのですか?
【フリズスキャールヴ】 何をしに来た…か さて…強いて言うなら、 見届けに、かのう
【ティルフィング】 見届けに? 何を見届けるというのです?
【フリズスキャールヴ】 ふふっ それは自明であろう “終焉”の到来をじゃ
【アルマス】 “終焉”の到来…!? あなた、“終焉”の手下なのねっ
【フリズスキャールヴ】 なんじゃと…? わらわを手下呼ばわりとは 不愉快じゃ
【フリズスキャールヴ】 …しかし、「死の君」が絶対で あるのもまた然りか
【フリズスキャールヴ】 アルマスとやら 構わぬ 続けて良いぞ
【アルマス】 何なの、その上から目線!
【フリズスキャールヴ】 そうか… 気に障ったのなら、気をつけよう
【アルマス】 えっ… ひょっとして天然なの?
【グランテピエ】 あ、はは… 達観してるみたいだね
【ティルフィング】 フリズスキャールヴ 先程、“終焉”の到来を見届けると 言いましたね
【ティルフィング】 アナタは“終焉”に抗おうとは 思わないのですかっ?
【フリズスキャールヴ】 さて… 不可解なことを尋ねるのじゃな
【フリズスキャールヴ】 死は安息、破滅は救済じゃ そう受け入れよ
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