210182041 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第18章 ×××アポカリプス 第２話 支えるために-4 戦闘前
【アルテミス】
はああああ！
【オティヌス】
あははは
残念、こっちだよ
【アルテミス】
くっ…
遊ぶのはやめなさい！
【オティヌス】
あらら…
せっかくの趣向なのに喜んで
もらえなかったのかな？
【オティヌス】
あたしはあんたが右往左往する姿を
堪能できて嬉しかったよ
あははははは！
【アルテミス】
戦い難い相手ですね…
皆とも離れてしまいました…
【アルテミス】
思い切ってユグドラシルから
離れてみましたが、私一人で
抑えきれるかどうか…
【オティヌス】
はぁ…
何だか退屈だな
もういいや
【オティヌス】
あんたの命の灯を貰って、
次にいくよ
【アルテミス】
言ってくれますね
【アルテミス】
ぐぅっ…！？
【オティヌス】
あははははは！
最高の悪戯、見せて――
【アルテミス】
何てね
【オティヌス】
ん？
【ヘレナ】
どこを見ているんだ？
ヘレナはこっちだよ
【オティヌス】
うそぉ
いつの間に入れ替わったのかな？
【ヘレナ】
アナタも悪戯好きのようだけど、
ヘレナだって悪戯は得意なんだ
【ヘレナ】
何しろ神々を騙したこともあるからね
…くふっ
【ニール】 アナタとは年季が違うのよ
【オティヌス】
なるほどねー
あんたならあたしを喜ばせて
くれそうだね
【アルテミス】
助かりました…
よくここまで戻ってくることが
できましたね
【ニール】 アタチ達の速さなら余裕よね～
【ヘレナ】
エルキュールとフライシュッツは
ヘレナの速さについてこられなかった
ようだな
【アルテミス】
では、二人で力を合わせて
彼女を倒しましょう
【ヘレナ】
それには及ばないよ
ここはヘレナに任せて仲間と
合流するといい
【ヘレナ】
実はヘレナには、神をも凌駕する力が
秘められているんだ…くふっ
【アルテミス】
あまり信用できそうにない言葉ですが
本当に任せて良いんですね？
【ヘレナ】
当然だよ
ヘレナは勝算もなしに戦うほど
愚かじゃない
【アルテミス】
それなら、こちらも遠慮はしません
ここはお任せします
【オティヌス】
あたしと一対一でやろうなんて、
ちょっと面白いね
すぐに倒れないでよ
【ヘレナ】
アナタこそヘレナと悪戯勝負をする
なんて命知らずだな
【オティヌス】
は？
あんたの方が上だって言いたいの？
【オティヌス】
あたしは世界中の人々を驚かせる
つもりなんだよ
【オティヌス】
世界を終わらせるっていう、
壮大な悪戯でね！
【ヘレナ】
ふ～ん
でも、そんなに驚かせられなかった
けどなぁ…
【ヘレナ】
あまり楽しくなかったし、
最後は共倒れだったよ
ふふっ
【オティヌス】
うわ…なにそれ？
まるで世界を終わらせたことがある
みたいな言い方して
【ヘレナ】
その通りだよ
ヘレナは世界を終わらせたことが
あるんだ…くふっ
【オティヌス】
あははははは！
なんなの？
全然、面白くないよ
【ヘレナ】
ふふふっ
ヘレナにはロキという神様の力が
D.plugされているんだ
【ヘレナ】
その記憶みたいなものだよ
あったかもしれない過去…
もしくは未来…くふっ
【ヘレナ】
ヘレナも騙したり驚かせたりするのは
大好きだよ
でも、アナタのそれは…
【ヘレナ】
誰も喜ばないし驚かないだろうね
アナタが本当に喜ばせたい人も
【オティヌス】
は？
なんなの？
あんたに何が分かるんだよ
【オティヌス】
あんた…あたしを喜ばせてくれそうに
ないね…あんたと話してても嬉しく
ない
【オティヌス】
あは…あはははハハハハハ！
【オティヌス】
ゼンブ！ゼンブ！
ゼーンブ、コワレチャエ！
【ニール】 始まったわ ここまでは狙い通りね
【ヘレナ】
ああ
ここからがヘレナの真骨頂だ
終焉さえ、欺いてみせよう
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