210192043 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第19章 ワールドサルベイション 第２話 絶望と希望-4 戦闘後
【ラグナロク】
はあああああ！
【ラグナロク】
滅びよ
【ラグナロク】
くっ…
この強さ…
やっぱりユグドラシルの力…
【ラグナロク】
…………
【ラグナロク】
あのとき共鳴を断っていれば、
ユグドラシルにはこれだけの
余力を残せたというの…
【ラグナロク】
それだけではないわ
私達は世界を救うことすらできた
【ラグナロク】
全てのバイブスとキラーズが
ユグドラシルに還り、一切の争いが
なくなった世界…
【ラグナロク】
永遠なる静寂の世界に至ったの
それなのに…
【ラグナロク】
あなたは私を選ばなかった
未知数の希望にすがった
そのせいで…
【ラグナロク】
世界は“終焉”を迎えようと
している
あなたは間違えたのよ
【ラグナロク】
私は…
【ラグナロク】
共鳴を断つべきだった
切り捨てなければならないものは
早く捨てるべきだった
【ラグナロク】
今のあなたは余計なものを背負い
込みすぎて身動きが取れなく
なっているの
【ラグナロク】
そんな状態で、どうやって世界を
救うの？
救えはしないわ
【ラグナロク】
“終焉”側の三人が言う通り、
世界の終わりこそが救済なのよ
【ラグナロク】
…………
【ラグナロク】
…そう
そうだったの
認めないといけないのね
【ラグナロク】
私は、この局面に達して尚、
心のどこかに迷いがあった…
【ラグナロク】
自分の選択が正しかったという
自信をもつことができずにいたのね
だから、あなたが現れた
【ラグナロク】
もはや唯一の救いは“終焉”のみ
あなたはここで止まりなさい
【ラグナロク】
…いいえ
私の、私達の進撃は誰にも
止められないわ！
【ラグナロク】
共鳴を否定して、独りになった
あなたには感じられないわよね
【ラグナロク】
皆とともにあることの
頼もしさを
力強さを
【ラグナロク】
あのとき選択した私自身に、
胸を張って伝えるわ
【ラグナロク】
この道こそが、
最善だったんだって！
【ラグナロク】
あり得たかもしれない、
私の迷い…後悔…去りなさい
私の進む道はすでに定まっている！
【ラグナロク】
…………
【ラグナロク】
ふぅ…
恐ろしい罠だった
皆は大丈夫かな…
【ラグナロク】
…ここは信じるしかない
ユグドラシルの寝室へ急ごう！
【アルマス】
やってくれたわね…！
【グランテピエ】
うーん…
困ったね
【ラグナロク】
アルマス！
グランテピエ！
そんなところでどうしたのっ？
【アルマス】
ラグナロク、まずいわよ…
グレイプニルの鎖が
【グランテピエ】
空間をあちこち封鎖してて、
まるで迷路みたいになってるんだ
【アルマス】
それに、お姉ちゃんの考えだと
鎖の迷路は時々、形を変えてる
ようなのっ
【ラグナロク】
それって…
私達を迷路から出さないように？
【グランテピエ】
恐らく、フリズスキャールヴが
見てるんだよ
このままじゃ先に進めない
【ラグナロク】
彼女達もそれだけ必死ってことね
やはり戦うしかない…
【グランテピエ】
アルマス、みんなの様子、分かる
かな？
【アルマス】
うん
何人かがまとまって動いてる
きっと…
【ラグナロク】
あの三人と戦うつもりね
Next: 210192050