210201011 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第1話 全てを賭けて-1 戦闘前
地底世界から改めてユグドラシルの 中に入ったアルマス達
そこでフリズスキャールヴ、 ギャラルホルン、グレイプニルと 対峙する
彼女達の背負う絶望の深さに 押し潰されそうになるが
天上世界や地上世界で“終焉”に 抗う者達から力をもらい、 希望とともに立ち上がる
三人とも“絆の繋ぎ手”で繋がり、 その心を揺るがしたことで 道は拓けた
アルマス達はユグドラシルの下へと 急ぐ
しかし、すでに“終焉”は ユグドラシルのすぐ側まで 辿り着いていた
間一髪でユグドラシルとの接触を 妨げることができたが、“終焉”の 素顔を目にしたアルマス達は動揺する
その顔は、ユグドラシルと うり二つだった
運命が織り上げられる――
【アルマス】 ユグドラシルと“終焉”が… 双子のような存在…?
【ラグナロク】 確かに、ユグドラシルが生を 司るなら“終焉”は死を司る…
【ラグナロク】 生と死は表裏一体… もっとも近くて、遠い存在よ…
【ティルフィング】 ユグドラシル…アナタはこのことを 知っていたんですね?
【ユグドラシル】 ええ、もちろん 私の「終わり」そのもの… それが彼女…もう一人の「私」なの
【ユグドラシル】 でも、彼女は何も悪くない あくまで自然の理に従っているだけ…
【ユグドラシル】 全ては、定められた通りに 動いているのよ
【終焉】 そこをどいて、キル姫達 私は「私」を終わらせる
【終焉】 一つになって、再び無に還るのよ それが運命だから
【フォルカス】 そうですか… あなたの存在が自然の理だというのは 理解しました
【アルマス】 フォルカス、 ここまで来て諦めるつもり!?
【フォルカス】 バカなことを言わないで下さい “終焉”も定められた自然の理の 一つだと確認しただけです
【フォルカス】 むしろ“終焉”が自然の理ならば、 私達には対抗策があります そうですよね?
【ラグナロク】 その通りよ 今の私達には“終焉”に対抗できる 力がある
【ティルフィング】 ヴァリンが用意してくれた ディスラプターと…
【ラグナロク】 イミテイトシステム そして…
【アルマス】 私達の絆が生み出した力 “絆の繋ぎ手”《テイルリンカー》 この三つを組み合わせればっ
【グランテピエ】 うん! ユグドラシルに力を取り戻して もらえるはず、だよっ
【ユグドラシル】 あなた達…
【フォルカス】 安心して下さい、ユグドラシル あなたの中にマナが十分還りさえ すれば
【フォルカス】 世界の終わりは遠ざかります つまり“終焉”はあなたに近づく ことができなくなるんです!
【ティルフィング】 “終焉”が自然の理なら、 ユグドラシルの治癒こそが 私達の対抗策
【ティルフィング】 立ち向かう相手が絶対的な存在で あっても、私達は最後まで 希望を捨てません
【アルマス】 これが私達の絶・覚悟よ!
【終焉】 …………
【終焉】 ユグドラシルにマナを還す… そう…
【終焉】 そこまでして、あなた達は ユグドラシルの苦しみを長引かせ たいのね…
【終焉】 許し難い愚行だわ それなら私も…力尽くでいかせて もらう
【魔獣】 ガアアアアアアアアア!
【終焉】 ユグドラシルを苦しめる者達に、 滅びを
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