210201070 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第1話 全てを賭けて-7
【フォルカス】 せいっ!
【魔獣】 ガアアアアアアア…
【ヒョウハ】 よっしゃあああ! 超爆・燃えてんな、フォルカス
【フォルカス】 あなたも良い動きをしていますよ、 ヒョウハ
【ヒョウハ】 ありがとな! それにしても、なかなか減らないなぁ こいつら…ん?
【如意金箍棒】 魔獣の動きが鈍ってきたね 数もさっきより増えてないみたい
【オルフェウス】 ラグナロク達がマジで やってくれたっしょ アガル~♪
【ヒョウハ】 それだよ! 燃えてきたぁっ
【イチイバル】 ふむふむ… とはいえ、ようやく一歩前進って ところかなあ
【イチイバル】 あ、“終焉”を退かせたという 意味では、一歩後退だね
【オルフェウス】 一歩だけって、マジかー…
【ヒョウハ】 いやいや、それって大きな一歩だよ 超爆・熱い展開だって!
【フォルカス】 その通りです 確かな希望を示すことができたの ですから
【如意金箍棒】 そうだね あと少し、みんな頑張ろうね
【ミュルグレス】 えーっ… まだ戦うのー ミュル、飽きてきちゃった
【如意金箍棒】 ミュルグレスちゃん 後でたくさんカステラ用意するから もう少し我慢しようね
【ミュルグレス】 それ、約束だからねっ 騙したら、八つ裂きよ!
【フォルカス】 皆さん、気を引き締めて下さい まだ“終焉”を退かせたわけでは――
【ロジェスティラ】 はわわわっ…
【イチイバル】 どうしたの、ロジェ?
【ロジェスティラ】 大変です、皆さん…! “終焉”に…ものすごくたくさんの マナが集まっていきますっ
【フォルカス】 何ですって!? そんなはずない… 余ってるマナなんて、どこにも…
【イチイバル】 いや… 違うよ、フォルカス “終焉”に集まってるのは
【イチイバル】 別世界のマナだ
【フォルカス】 なっ…!
【ヒョウハ】 ん? どういうことだ…
【イチイバル】 いぬっころにも分かるように 説明してあげよう
【ヒョウハ】 犬じゃない! でも、説明は頼むっ
【イチイバル】 さっき“終焉”がラグナロク達に 言ってたよね
【イチイバル】 自分は終わった世界や滅びに瀕した 世界からも力を得ているって
【イチイバル】 それを加速させたんだよ 一気に全部かき集めてるんだ
【イチイバル】 “終焉”の力になるマナを全て 別世界から強引にこちらの世界まで 持ってきてる
【イチイバル】 それが、あれだよ
【終焉】 集いなさい 終わりを求める全ての悲しみよ、 怒りよ、苦しみよ
【終焉】 絶望は私の胸に 落胆は私の腕に 空虚は私の脚に
【終焉】 残酷な運命に翻弄され、 虚しく散った花々よ 無残に枯れ落ちた枝葉よ
【終焉】 私とともにいきましょう 世界の終わりを迎えるため
【終焉】 ユグドラシルに永遠の安らぎを もたらすために
【終焉】 さあ、ご覧なさい 罪深き者達よ 恐れ、跪き、絶望するときよ
【終焉】 これが、何者も避けられぬ運命 全てに終わりを告げる意思 その具現よ
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