210202071 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第2話 遺されたもの-7 戦闘前
【終焉】 アアアアアアアアアアアアア!!
【アルマス】 どうなってるのよ…!? “終焉”から感じる力が、 どんどん強くなっていくわ
【ラグナロク】 ユグドラシルが力を取り戻しつつ ある今、もう彼女は近づいてこられ ないはずなのに…!
【終焉】 アアアアアアアアアアアア!!
【ティルフィング】 少しずつですが、こちらに近づいて きますっ どうして…
【フォルカス】 皆さん! また魔獣の数が増えだしましたっ 気を引き締めて下さい!
【グランテピエ】 みんな、連携を意識して 一人で飛び出したりしちゃダメ、だよ
【ユグドラシル】 ああ…なんてことなの…
【ラグナロク】 ユグドラシルっ ここは危険よ 下がって…!
【ユグドラシル】 彼女は、私に死をもたらす存在… それは自然の理で、彼女自身の意思 とは無関係だったわ
【ユグドラシル】 でも、今は違う はっきりと、自分の意思で私の ところに近づいている
【ユグドラシル】 ごめんなさい、愛しい子らよ 私には、もう分からないの…
【ユグドラシル】 もう一人の「私」が、 何を考えているのか…
【アルマス】 ああ、そうね! 私にもさっぱりよ!
【アルマス】 だけど、一つだけ確かなことが あるわ! ずっと変わらないことだけど!
【ラグナロク】 ええ たとえ、どんなことがあっても 私達は世界を救う!
【ラグナロク】 数多の世界より集いし盟友達よ ともに勝利の御旗を掲げよう!
【アルマス】 絶・進撃! この剣先に――
【終焉】 滅びよ…! これ以上、邪魔をしないで!
【終焉】 アアア…アアアアアアアアアアア!!
【フォルカス】 あんな凄まじい力… まともに浴びたらひとたまりも… ユグドラシル!
【グランテピエ】 アルマス!
【ティルフィング】 皆さん、逃げて――
【アルマス】 う…ううっ… え…? お姉ちゃん…!?
【グランテピエ】 アルマス… 怪我は…ない、かな?
【アルマス】 私を庇って… しっかりして、お姉ちゃん…!
【グランテピエ】 大丈夫、だよ… あなたは私が絶対に…
【アルマス】 お姉ちゃん…!
【ユグドラシル】 あなた達、どうして…
【フォルカス】 間一髪、間に合いました… あなたを守ることが最も大切な ことですから…
【ティルフィング】 この身に代えても… ううっ…
【ラグナロク】 …大したものね たった一撃で全てをひっくり返して しまった
【ラグナロク】 もう…まともに動けるものは ほとんど…残っていない…
【ラグナロク】 どうして、庇ってくれたの?
【ラグナロク】 良く分からないわ どこかのお人好しに感化されて しまったのかもしれないけれど…
【ラグナロク】 私が生き残るより、あなたが残った 方が…可能性があると、判断した から…かもね
【ラグナロク】 後はお願い… 私の選ばなかった未来が… どんなものだったのか…
【ラグナロク】 しっかりして…! くっ… 私の他に動けるのは…
【アルマス】 ラグナロク… 二人だけになったみたいね
【アルマス】 今のは…
【ラグナロク】 この空間も耐えられなくなって いるのかも… 世界の終わりが近いのよ
【アルマス】 そう… だったら、急がないとね
【ラグナロク】 ええ 行きましょう、アルマス
【終焉】 もう勝敗は決したわ あなた達、二人だけで何ができると いうの?
【アルマス】 二人だけ? 違うわ、二人もいるのよ
【ラグナロク】 私達は諦めない たとえ一人になったとしても
【アルマス】 たくさんの仲間の思いを背負って 立っているんだから!
【終焉】 理解できないわ… 本当に、嫌な子… それなら、全滅しなさい!
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