210202090 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第2話 遺されたもの-9
【ユグドラシル】 やあっ!
【終焉】 無駄よ
【フォルカス】 あれは、ユグドラシル…? でも、あの姿は何なの? 何と誓約しているのっ?
【ティルフィング】 アナタも感じているでしょう あのキラーズは、間違いありません
【フォルカス】 まさか…!
【グランテピエ】 私達のキラーズ、だね!
【終焉】 何てこと… ユグドラシル、あなた全てのキル姫と 誓約したというの…?
【ユグドラシル】 ええ、そうよ
【ユグドラシル】 私はユグドラシル・誓約・キラーズ 新たな希望を守るため、ともに戦う ことをここに誓うわ
【ユグドラシル】 そして見届けましょう ゼロからの希望が運命を変える、 その瞬間を
【終焉】 何て愚かなことを…! もう希望なんてどこにもありは しないわ
【ユグドラシル】 いいえ 伝わってくるの 勇敢な子達の強い思いが
【ユグドラシル】 まだ希望は潰えていない この胸に数多の願いが宿っているの だから!
【ユグドラシル】 はああああっ!
【終焉】 はあああ…!
【アルマス】 力は互角みたいね… だったら、私の力を全て託すわ!
【アルマス】 私達は絶・諦めない!
【ユグドラシル】 せいっ!
【終焉】 くっ…
【グランテピエ】 みんなの希望を力に変えて 歪な世界に救済を!
【ユグドラシル】 舞いなさい
【終焉】 ぐぅっ…!
【終焉】 無駄だというのに… 滅びよ!
【ラグナロク】 神々の黄昏《ラグナロク》、 その真価を今!
【ユグドラシル】 息吹を!
【終焉】 有り得ないわ… 私の攻撃を逸らすなんて
【ユグドラシル】 言ったでしょう 愛しい子達のキラーズには希望が 宿っているの
【ユグドラシル】 どれだけ強大な絶望に覆われても、 希望は強く輝いて道を切り拓くのよ
【終焉】 いいえ 絶望が何もかも塗りつぶすわ 全て、終わらせましょう
【ユグドラシル】 数多の願いよ、未来を紡げ
【ユグドラシル】 始まりの風よ
【終焉】 あああああっ…
【終焉】 そんな… 私が…崩れていく…
【アルマス】 やったの…? やったのよね…? 私達…
【ラグナロク】 ええ… “終焉”を打ち破ったのよ!
【ラグナロク】 私達の勝利…えっ? 何をしているの、ユグドラシル…!?
【ユグドラシル】 “終焉”… もう一人の私…ごめんなさい…
【終焉】 いいのよ… そんなことより…私に近づいては ダメ…
【終焉】 もう私は…あなたと一つには… あ…!
【ラグナロク】 いけない! お願い、止まって…!
【アルマス】 ユグドラシル、 どうしてしまったの…!?
【ラグナロク】 あなたから“終焉”に 近づいていくなんて…
【ユグドラシル】 愛しい子達… もう、いいの いいのよ
【アルマス】 何を言っているのっ? あなたは“終焉”を打ち破って… あっ…
【ラグナロク】 ユグドラシル…その体…
【ユグドラシル】 ごめんなさい… これが精一杯でした
【ユグドラシル】 私の寿命は、もうすぐ尽きます “終焉”とともに…
【ラグナロク】 私達は… “終焉”を打ち破れなかったの…? 全ては、無駄だったというの…
【アルマス】 ユグドラシルが運命に抗って くれたのに…! こんなのって…
【終焉】 …………
【終焉】 嘆くことはないわ 私とユグドラシルは本来、二人で 一つの存在…表裏一体なの
【終焉】 互いにぶつかり合えば、 ともにマナを使い果たして 対消滅する…それが自然の理よ
【アルマス】 自然の理…それが、何だっていう のよ!
【終焉】 落ち着きなさい 悔しいけれど…あなた達は、 その理を打ち破ったのだから
【アルマス】 えっ…?
【終焉】 続きはユグドラシルから聞いて… 私は…あなた達のことが嫌いよ
【ユグドラシル】 あらあら… すっかり感情を露わにするように なったのね
【ラグナロク】 ユグドラシル、“終焉”の言っていた ことは…
【ユグドラシル】 はい よく頑張りました 本当に、ありがとう
【ユグドラシル】 ここに皆を ティルフィングのマスターを 連れてきて下さい
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