210251103 ムラマサ 『剣翔夏乃焔』
【ムラマサ】 主君が…お猿さんに…!?
そんなわけないでしょ! と、ツッコむマスター
『キキッ!』
【ムラマサ】 あ…怪我してる…
【ムラマサ】 それじゃ果物、取れないね…
【ムラマサ】 なにか食べ物あげたいけど… でも…
先程ずり落ちてきた 巨木を見上げる彼女
そこには、 熟れた果実が成っていた
【ムラマサ】 でも…木登りは苦手だし……
【ムラマサ】 やっぱり私には……
諦めかけたかに見えたが…
【ムラマサ】 “これ”しかない!
木剣を握る手に力が込められる
【ムラマサ】 なにもできないけど… これくらいしか能が無いけど… でも……
【ムラマサ】 助けてあげたいッ!!
【ムラマサ】 はぁぁぁーーーっ
大きく振りかぶった 木剣の一撃が巨木を打つ
【ムラマサ】 どう!?
見上げる彼女 振動が伝わり、 大量の果物が落ちてきた
【ムラマサ】 や…やった!
【ムラマサ】 今の一撃… 『剣翔夏乃焔』 完成ですッ!
それはまさしく 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だっ…
【ムラマサ】 ぁ痛たっ!
降ってきた果実が 頭に直撃していた…
【ムラマサ】 あ~ん、私って… なにやってもダメだ~!!
頭のこぶを押さえ、嘆く彼女
選択肢:
- そんなことないんじゃない? → select_label_01へ
- 修行の成果が出たみたいだね? → select_label_02へ
- 大自然で修行した甲斐があったね? → select_label_03へ
頭のこぶを押さえ、嘆く彼女
select_label_01:
【ムラマサ】 …?どうしてですか…?
select_label_02:
【ムラマサ】 そ、そうでしょうか…?
select_label_03:
【ムラマサ】 そ、そんな風には…
select_label_end:
何かを指さすマスター
【ムラマサ】 …あ!
そこには、落ちてきた果実を 嬉しそうに食べている猿の姿があった
【ムラマサ】 え?拙者に…?
果実をムラマサに手渡す猿 きっと感謝の意を示しているのだろう
きみの優しさが伝わったんだ その果物は頑張ったムラマサへの ご褒美だよ
どんな者にも伝わる雄大な優しさ… それがこの大自然で獲得した 修行の成果だね
マスターが微笑みながら、 彼女に告げた
【ムラマサ】 …主君
【ムラマサ】 なにをやってもダメな拙者ですが… あなたといると… ほんの少しだけ自信を頂けるのです
【ムラマサ】 努力が…実を結ぶのです
【ムラマサ】 いつも…ありがとうございます
大自然に包まれながら 微笑んだ彼女は、 キラキラと光り輝いて見えた
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