210270031 限定クエスト 賀正イベント 初春にして君を想う ストーリークエスト 初春にして君を想う 3 - 第2話「春の初風」 2018賀正イベント 「春の初風」戦闘前
【ラグナロク】
マスター、
次はどんなお正月をする？
マスターは、 祈願成就の儀式と言われる 初詣に挑戦したい
ラグナロクのお願いも しっかり祈願しなくちゃね、と マスターは気合いを入れた
【ラグナロク】
私のことだけじゃなく、
マスターのお願いもしないとだよ
うん、そうだね 本来は“神社”や“お寺”って ところに参拝するらしいけど…
かわりに教会っていうのも、 ちょっと違うか、と マスターが頭を悩ませていると…
【ラグナロク】
あのね、マスター
ひとつ、提案があるんだけど
【ラグナロク】
天気もいいし、散歩がてら
私がいつも行く場所で、
初詣みたいにやってみない？
マスターは ラグナロクの提案に賛成した その初詣も楽しそうだ
【ラグナロク】
マスター、ほら、あそこ
あんな遠くまで見渡せるんだよ
人混みを避けながら 少し長めの散歩を楽しんだふたり
ラグナロクのお気に入りの場所は 街を一望できる小高い丘の上だった
空気も綺麗で静かだし、 ふたり以外に誰もいない
【ラグナロク】
じゃ、初詣しようか
うん、とマスターは返事をして、 手を合わせて目を閉じる
ラグナロクの願いが叶うように 自分も努力します、 見守ってください、と願いを込めた
ラグナロクも、 マスターに続いて 目を閉じた
【ラグナロク】
…………
【ラグナロク】
…うん
これでよし、と
初詣的なことを終えた ラグナロクの横顔は いつもより凛々しく見えた
【ラグナロク】
ねぇ、マスターは
なにを願ったの？
私が手伝えることはある？
ええと…うん… まぁ大丈夫、かな…と マスターは歯切れの悪い返事をする
【ラグナロク】
え、なに？
ほら、このラグナロクに
言ってみなさい
まさか本人に直接、 願いを伝えるわけにはいかない
いや、まぁその、なんというか… と、曖昧な言い訳をするマスター
【ラグナロク】
は…？
あのさ、マスター
願いは、願うだけじゃダメだよ！？
【ラグナロク】
願いを達成するためには、
全力で立ち向かわなくちゃ！
常に目標を考えておくべきだよ！
ラグナロクの勢いに押され、 マスターは、ちゃんと考えて ラグナロクに相談する、と約束する
【ラグナロク】
むぅ…
わかってくれたんなら
いいけど…
お互いに黙り込んだ、 少し気まずい雰囲気を変えようと、 本をパラパラめくるマスター
そういえば、お正月の飾り物で 気になっていたものを思い出した
【ラグナロク】
お正月に飾る「破魔弓」？
ふぅん…かっこいいね
破魔弓は、鳥の羽根を使って 弓と矢を装飾したものだ
魔除けの役割があって 災いから守ってくれると書かれている
ラグナロクの願いを叶えるために 邪魔なものも、退けてくれるかも しれないね、とマスターが言うと
【ラグナロク】
そうね…
私もマスターも、降りかかる災いは
できるだけ避けるべきだと思う
【ラグナロク】
…ねぇ、マスター
破魔弓も私達で
作れるんじゃないかな？
【ラグナロク】
弓矢ならあるし、
鳥の羽根も森に行けば
たくさん拾えるはずだよ
ラグナロクの提案にしたがい、 二人は飾りに使う鳥の羽根を 拾いに、森の方へと向かう
【ラグナロク】
マスター
この羽根も綺麗だよね？
森の外れで鳥の羽根を拾う マスターとラグナロク
持参した弓矢と見比べながら 羽根の色や大きさを合わせていく
この弓矢は、 休憩中に森の果物を 狩る時にも活躍した
羽根で飾った矢を射ると、 独特で不思議な音が聞こえる
【ラグナロク】
羽根はこんなものかな？
けっこう集まったね、マスター
じゃあ、そろそろ帰ろうか、と ラグナロクに声をかけた、その時…
【？？？】 バサバサバサッ！
【ラグナロク】
きゃぁっ！
森に住むたくさんの鳥達が 突然、大きな音を立てて 勢いよく飛び立っていった
【ラグナロク】
もう、びっくりした…
マスター、大丈夫だった？
鳥達はなにかに驚いて 逃げていったみたいだね、 とマスター
【ラグナロク】
マスター、
原因がわかったわ！
【異族】 グギャアアア！
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