210270053 限定クエスト 賀正イベント 初春にして君を想う ストーリークエスト 初春にして君を想う 5 - 第4話「追羽子」 2018賀正イベント 「追羽子」戦闘後
【ラグナロク】 マスター、はい、これ
ラグナロクはマスターに 墨のついた筆を渡してきた
【ラグナロク】 異族に気を取られたとはいえ、 最後の一打は、私の負けでしょ? さぁ、好きな場所にどうぞ
そう言うと、 ラグナロクは目を閉じ、 マスターに向けて顔を突き出す
【ラグナロク】 早くしてよね、 恥ずかしいんだから…
そう言われても、どうしたものか…
迷いながら筆を何度も握り直すうちに 手が滑って筆を落としてしまう
【ラグナロク】 もう、なにしてるの?
マスターはあわてて筆を拾おうとして 懐に入れていた本を落とす
偶然開いた場所は未読の解説ページで 「お正月」は新年の縁起を担ぐ、 単なる遊びや風習だ、と書いてある
ラグナロクの願いを叶えるために やってきたことには、 絶対の効果はないらしい
それを知って、 驚きのあまり動きが止まるマスター
【ラグナロク】 マスター、どうしたの?
【ラグナロク】 え? なんか、かたまってる?
たったいま、本で読んだことを ラグナロクに説明するマスター
【ラグナロク】 なるほど… まぁ、まったく無駄ではないんだし、 そんなにがっかりしないの
【ラグナロク】 願いを叶えるために 努力することに変わりはないでしょ? だから、ね?
【ラグナロク】 お正月の遊びは楽しかったし、 お雑煮もおいしかったから それでいいんじゃない?
ラグナロクに慰められて 気を取り直したマスター そうだね、その通りだ、と笑う
【ラグナロク】 そうそう、その調子! 元気のないマスターなんて、 マスターらしくないわよ
そういって笑顔を見せる ラグナロク
自分の願いは、 ラグナロクの願いが叶うことだ
マスターは、そのために 自分ができることをするだけだと、 改めて誓った
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