210361201 ラグナロク 真夏の共闘
夏─
今日も太陽が、 水着姿の若い男女を 照り付けている
熱気に満ち溢れたビーチでは、 とあるイベントが開かれていた
【ラグナロク】 ビーチテニス?
そう、男女がペアになり、 2VS2で競い合う 『ビーチテニス大会』
一緒に出ない? マスターが彼女を誘う
【ラグナロク】 私が…マスターと!? 他の子は…?
隊のみんな、 どこかに遊びに行っちゃってて
マスターは、たまたまビーチで のんびりしていたラグナロクに 白羽の矢を立てたのだった
【ラグナロク】 …う~ん
普段から少し不愛想な性格の彼女
こういったイベントには 参加してくれないかな… そう思った矢先
【ラグナロク】 オッケー
【ラグナロク】 パートナーがいなくて 困ってるのなら…
【ラグナロク】 私と運命を共にしよっか
不愛想に見えて、 根っこの部分は熱い彼女
どうやら、 その魂に火が付いたようだ
【ラグナロク】 でも、大丈夫なの?
【ラグナロク】 キラープリンセスが 参加しているなんてバレたら、 騒ぎになるよね?
…ということで、 勿論そのことは伏せての 参加となった
【ラグナロク】 じゃあ… いこっか、マスター!
そして、いよいよ ラグナロク&マスターペアの出番
【ラグナロク】 今日はこのラケットが、 私の剣ね!
多くの見物客、 そして大きな歓声の中、 いよいよ試合が始まった
【ラグナロク】 はぁっ!
【ラグナロク】 任せて!
【ラグナロク】 行ったよ、マスター!
そして…
【ラグナロク】 やった!初戦突破ね!
熱い性格と、 キラープリンセスの 運動神経も手伝い、
彼女とマスターのペアは、 その後も順調にトーナメントを 勝ち進んでいった
しかし…
【ラグナロク】 ………
さっきまで元気だったのに、 思い悩んだ顔をしている彼女
どうしたの? マスターが尋ねると…
【ラグナロク】 ちょっと…疑問を感じちゃって
疑問?なにかあった? マスターは首をかしげる
【ラグナロク】 私は人々を助けるのが 役目のキラープリンセス… それなのに…
【ラグナロク】 一般の人たちの中に入って、 こんなに勝ち進んでもいいのかな…?
まあイベントだし遊びだし、 そんなに深く考えなくても と言うマスターだが、
【ラグナロク】 人々を守らなきゃいけない私が… 打ち負かしちゃってもいいのかな…?
根は熱く、真面目な彼女 その悩みは試合が進めば進むほど、 深くなっていった
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