210381214 アルマス・妖精結合・ティターニア 海上編ver. 想精『楽園の女王』
数日後――
【アルマス】 はいっ!!
あれ以来、ビーチバレーを 日課にしているアルマス
【アルマス】 速攻!!
受けに回ってしまうという 弱点は克服され、 見事勝利を重ねていた
【アルマス】 やったぁ!
休憩中、マスターと語る彼女
だいぶ上達したね? と褒めるマスター
それに対し、彼女は…
【アルマス】 わかったの、 私が受けに回っていた理由
【アルマス】 それはキラーズの 影響だけじゃなかった
【アルマス】 心のどこかに… “恐れ”があったから
【アルマス】 どこか、自分に 自信を持てないでいたから
【アルマス】 でもマスターのおかげで、 今では自分から積極的に 攻められるようになったよ
【アルマス】 そうしたらさ…
【アルマス】 ビーチバレーだけじゃなく、 戦闘でも効果が表れ始めたんだ
その甲斐あって、 仲間からの信頼は 今まで以上に増していた
【アルマス】 みんなに力をもらって… 私もパワーアップしたみたい
【アルマス】 この力… 想精『楽園の女王』って 名付けるよ
【アルマス】 なんかマスターってさ…
そう言って、マスターの瞳を じっと覗き込んでくる
【アルマス】 ………
真夏の暑さが、 彼女を大胆にしているの だろうか?
【アルマス】 マスターって言うより… コーチみたいだね
え?どういうこと…? と尋ねるマスター
【アルマス】 まぁ…端的に言うと、 主従関係にあるマスターって 感じじゃなくて、
【アルマス】 指導して、 勝利に導いてくれる コーチっていうか
【アルマス】 でも、それだけじゃなくて、 友達っていうか、 お兄ちゃんっていうか…
【アルマス】 いや、それよりも、 もっと…その…
【アルマス】 と、とにかく…!
【アルマス】 もう1セット、お願いします! コーチ!
照れて怒る表情は、 海に反射する太陽の光に照らされ、 とても眩しかった
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