21051521 限定クエスト ウェディングイベント Will you marry us? ストーリークエスト Will you marry us? ストーリークエスト前編 2 - 第1話 「プロポーズは突然に」 Will you marry us? 第1話 Will you marry us? 第1話 戦闘前
【カシウス】 …御館様?
【カシウス】 ああ… 気を失ってしまったのね
【カシウス】 途絶えし円環は不安定… 囚われた魂は停滞し、 時の檻をさまよいつづける…
【カシウス】 大丈夫よ、御館様 すぐにあなたを孤独から 解き放ってあげる…
【ソロモン】 カシウスっ!
【カシウス】 ソロモン? どうしてここに?
【グラウ】 ソロモン! マスターが床に倒れています!
【ソロモン】 マスターに何をしたの? 答えなさいっ!
【カシウス】 …案ずることは何もない すべては御館様のため
【カシウス】 わたしはただ、 やるべきことを果たしたまで
【ソロモン】 カシウス、貴方…………
【ソロモン】 そう…わかったわ グラウ、戦闘準備を!
【グラウ】 …はい!
【ソロモン】 カシウス… 貴方が何を考えているのか、 私にはわからないけれど
【ソロモン】 マスターを傷つけるつもりなら 見過ごすわけにはいかないわ… 覚悟しなさい!
【カシウス】 ………
カシウスとソロモンが 対峙する数日前…
【グラウ】 あのような依頼があるとは 驚きでした
【ソロモン】 そうね まさか、ソロモンの指輪を 見せてほしいって言われるなんて
去年、ハルモニアで結婚式に 関して、ある騒動があった
その際、ソロモンも関わったのだが そのときにソロモンが嵌めていた 指輪のデザインを見た、職人が
是非、レプリカを作らせてほしい と懇願してきたのだ
【ソロモン】 マスター、買い忘れたものはない? ないなら帰ろうと思うんだけど
マスターはソロモンがハルモニアに 行くと聞いて、付いていき 物資の買い出しもしようと考えた
ソロモンにグラウ、 それにカシウスもごめんね 買い物に付き合って貰って
そう言ってマスターが 申し訳なさそうな顔をする
【カシウス】 構わないわ 予定もなかったし、 御館様の頼みなら断る理由がない
【ソロモン】 そうよ マスターは気を使いすぎだわ
苦笑いしつつも、 マスターはあるものが目に入り 足を止めた
【カシウス】 …御館様? どうかした…?
マスターの視線の先には教会… そこではちょうど新婚夫婦が 結婚式を挙げていた
【グラウ】 この時期は特に 結婚式が多いみたいですね
【ソロモン】 結婚式か… 去年のことを思い出すわね
【カシウス】 …あれは何をしているの?
【ソロモン】 ん? ああ、指輪の交換ね
【カシウス】 指輪の…交換?
【ソロモン】 婚約指輪は愛の証、 結婚指輪は絆の証と 言われているのよ
【カシウス】 それじゃ、 お互いの絆を結ぶことを 誓う儀式なのね
【グラウ】 誓いの儀式というより 風習に近いですね
指輪の交換をする、 幸せそうな夫婦の姿を見て
僕は一生結婚できないかも… と、苦笑をこぼすマスター
【カシウス】 どうして?
カシウスの問いに 僕には魅力がないからね と、マスターが答える
【カシウス】 そんなことはないと思う…
【カシウス】 隊の姫たちもみんな、 御館様を慕っているし
【カシウス】 好意を抱いている子は たくさんいる気がするけれど… ね?ソロモン?
【ソロモン】 な、なんでそこで私に 話を振るのよ……
【ソロモン】 でも、そうね マスターはみんなに 慕われていると思うわ
そんな2人の言葉に、 どうだろうね…と 困ったような表情をするマスター
慕われているのと 愛情じゃ、意味が違うよ
マスターの言葉を聞いて、 カシウスは隊でのいつもの 風景を思い返す
【カシウス】 …ああ、たしかに
【カシウス】 みんな、御館様を 慕ってはいると 思うけれど…
【カシウス】 好きというより、 子どものように甘えている… そんな風に見えなくもない
【ソロモン】 特に、みんなの前だと 愛情に映るようなことは しないわよね
【グラウ】 ソロモンも意図的に そうしてますよね
【ソロモン】 な、なにをいっているのよ…!
【ソロモン】 と、とにかく マスターは結婚なんて 考えない方が隊のためよ
そうだよね…と 肩をすくめるマスター
元気をなくした様子の マスターを見て、カシウスは…
【カシウス】 どうして? 御館様にも幸せになる 権利はあるわ
【ソロモン】 それはそうだけど… でも、隊のことを考えれば マスターは今のままが一番だわ
【カシウス】 でも……
【ソロモン】 はい! もうこの話は終わり! さあ、早く帰るわよ
足早に歩いていくソロモン
そんなソロモンの後姿を見ながら ごめんね、変なことを言って と、カシウスに謝るマスター
【カシウス】 ……それなら
【カシウス】 …わたしが御館様と 結婚してあげる
【カシウス】 そうすればもう、 結婚できないなんて 落ち込む必要はなくなるわ
突然のプロポーズに、 マスターは耳を疑う
【カシウス】 …御館様? 何をそんなに驚いているの?
きっとカシウスなりの 励ましなのだろうと思い、 ありがとう、と軽く流す
【カシウス】 …………
だが…
マスターを見つめる カシウスの表情は 真剣そのものだった
【ハルモニア兵】 あの斬ル姫は まさか…
そして、マスターたち 一行の様子をジッと見る ハルモニア兵
こうして、 マスターの何気ない一言が 事件へと発展していくのだった
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