210517070 限定クエスト ウェディングイベント さあ、泥塗れのままに踊ろう 後編 ストーリークエスト さあ、泥塗れのままに踊ろう 後編 ストーリークエスト 7 - ED さあ、泥塗れのままに踊ろう ED さあ、泥塗れのままに踊ろう ED
【イチイバル】 楽しいね、ロジェ!
【ロジェスティラ】 ふふふっ…はいっ! ドキドキします、とってもっ!
街を歩く人々が、 その光景に目を奪われ立ち止まる
仄かな街灯りに照らされながら、 二人の少女がステップを踏む姿
【ロジェスティラ】 あはははっ! イチイバルさんっ、こっち! こっちですよっ!
あどけなく笑う少女は、 気の向くままに踊り回り…
【イチイバル】 わぁっ! ハハッ、元気だなぁ! じゃあボクも…それっ!
そんな彼女に振り回されながらも、 華麗なダンスを披露する もうひとりの少女
跳ねる泥水を気にも留めず、 二人だけの舞踏会は 悠々と過ぎていく
【イチイバル】 ロジェ、 キミの姿はとても素敵だよ 泥なんて、色あせるくらいに
【ロジェスティラ】 イチイバルさん… ありがとうございます
【イチイバル】 ロジェ、ボクは気付いたんだ 誰かを思う気持ちがあれば 心が輝いていくってね
【イチイバル】 心が輝いていれば 泥なんて気にならなくなるさ
【ロジェスティラ】 はい! そうですね
二人だけの世界で 心の底から語り合い…
ついに二人は、本当の”友達”に なることができたのだった
【イチイバル】 …あっ
【ロジェスティラ】 わぁっ…!
【イチイバル】 いたた… 手が滑っちゃった…
【イチイバル】 …えっ?
余韻に浸る二人の耳に、 観衆から割れんばかりの 拍手が鳴り響く
【イチイバル】 ア、アハハ いつの間にこんなことに…
困った様子で頬をかくイチイバル そんな彼女を見て、 くすくすと微笑むロジェスティラ
顔を見合わせ笑いながら、 少女たちはふと空を見上げた
【ロジェスティラ】 わぁぁぁっ…!
いつの間にか夜空は晴れ渡り、 星々の光が二人に降り注いでいた
【イチイバル】 綺麗だね、ロジェ…
【ロジェスティラ】 はいっ…!
光を浴びながら 二人は地面に横たわる
お互いの手を握りしめ… 心地よい疲労感とともに、 そっと両目を閉じていった…
【イチイバル】 ん…んん…?
【イチイバル】 …あれ? 寝ちゃってたのか…んん…
【イチイバル】 あぁ、そうだ… 昨日買ったドレスの 試着会をしてて…そのまま…
【ロジェスティラ】 んっ… ん~っ…?
【ロジェスティラ】 はれ? イチイバル、さん…?
【イチイバル】 おはよう、ロジェ 幸せそうな寝顔だね
【ロジェスティラ】 ふぁい… なんだかとっても いい夢を見たので、のでぇ…
【イチイバル】 わぁ…奇遇だね? ボクもすごくいい夢を見たよ
【イチイバル】 キミと二人でドレスを着て… 泥塗れのまま踊り回る夢さ
【ロジェスティラ】 わぁ、わたしと同じだぁ… えへえへ、嬉しいです… くぅ…
【イチイバル】 起こしてごめんね? まだ寝てていいよ
【ロジェスティラ】 ふぁぁい… おやすみなさい…
【イチイバル】 おやすみ…フフッ
【イチイバル】 さっきの夢… なんだかリアルで 不思議な感じだったなぁ…
【イチイバル】 もしかすると… こことは違う別の世界では
【イチイバル】 ボクとこの子は、あんな風に 出会っているのかもしれないな…
【イチイバル】 フフ…なーんて、ね
【イチイバル】 この世界には 数多くの世界が存在している
【イチイバル】 そんな数ある世界の中の 小さな一つの物語
【イチイバル】 だけど、ボクにとっては 何にも代えられない大切な思い出だ
【イチイバル】 他人が聞けば 他愛のない物語なのかもしれない
【イチイバル】 だけど、確かにこの物語は 存在したんだ
【イチイバル】 数ある世界の中に存在する 数多くのボクたち
【イチイバル】 そんな中の誰かが 素敵な時間を 過ごしているのだとしたら
【イチイバル】 ボクはとても、嬉しい
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