210801010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第8章 ビギニング・オブ・ジ・エンド 第1話 幾つかの答え-2
コマンドキラーズに対抗するため 内なる力を解放させた ヴァナルガンドとアフロディーテ
彼女達の下に、ムラマサも 駆けつけようとしていた
戦いは苛烈さを増していく
同じ頃――
天上世界では、 インテグラルキラーズが 再び動き出そうとしていた
運命の糸は交錯する――
【ティルフィング】 ただいま戻りました
【マサムネ】 帰ったか 茶でも入れよう
【ロンギヌス】 あ…手伝います
【パラシュ】 遅かったね コマンドキラーズのフォルカスを 捕り逃がしたと聞いたけど…
【パラシュ】 それからどこに行ってたんだい? ボク達にのんびりしてる暇なんて ないんじゃないかな?
【アルテミス】 パラシュ、口が過ぎますよ ティルフィングも現状の厳しさは 理解しています
【パラシュ】 だといいけど… 諦めたりしたら、 君でも許さないからね
【ティルフィング】 心配をかけてしまいました ごめんなさい でも、大丈夫です
【ティルフィング】 “擬彩されし不可逆世界” 《インテグラルノア》は 必ず完遂します
【マサムネ】 うむ その意気や良し
【ロンギヌス】 皆さん、お茶をどうぞ お菓子もありますよ
【フライクーゲル】 ワオ! センキュ~♪
【ティルフィング】 二人とも、ありがとう
【パラシュ】 …それで、具体的にはどうする つもりなのかな?
【パラシュ】 現状は甘くないよ ユグドラシルはラグナロクに 奪われたままだ
【アルテミス】 そうですね… せっかく新世界に送ったものも こちらに戻りつつあります
【アルテミス】 天上世界は半分ほど 再生しているでしょうか…
【ティルフィング】 そう… このままでは全て奪われて しまいます…だから…
【ティルフィング】 “神器”を使うことも 考えています
【アルテミス】 えっ!?
【マサムネ】 ほほう… 思い切ったな
【パラシュ】 ふふっ そうだよ そのくらいしないと
【ロンギヌス】 でも…被害がもっと大きくなって しまうのでは…?
【フライクーゲル】 みんながサァッドな気持ちになるのは ベァッドだよ
【ティルフィング】 あくまで切り札としてです 使わないに越したことはありません
【アルテミス】 神器ですか… ラグナロク教会に保管されていた ものは全て持ち出しましたけれど…
【アルテミス】 今のところ、あれを扱えるキル姫は…
【レーヴァテイン】 ふわぁぁぁ… あれ? ティルフィング、帰ってたんだ
【アルテミス】 レーヴァテイン! 姿が見えないと思ったら、 また昼寝ですかっ?
【レーヴァテイン】 うるさいなぁ… 私にも、お茶ちょうだい
【ロンギヌス】 はいっ 今、入れますねっ
【レーヴァテイン】 ありがと …で、何の話?
【パラシュ】 もちろん次の一手についてだよ このままじゃ終われない
【レーヴァテイン】 ふーん… ねえ、ティルフィング そもそもなんだけど…
【レーヴァテイン】 ユグドラシルって… 何であんなに弱ってるの?
【レーヴァテイン】 私、「あのとき」まともに話、 聞いてなかったんだよね… 眠かったし…
【アルテミス】 レーヴァテイン! あなたは本当にっ…!
【ティルフィング】 そんなに怒らないで、アルテミス 確かに、いきなり“世界の終焉”と 言われても実感できないでしょう
【ティルフィング】 良い機会です この世界の歴史を少し振り返って みましょう
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