210901041 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第8章 ビギニング・オブ・ジ・エンド 第1話 キル姫の治める町-4 戦闘前
その頃、地上世界では――
【老奏官】 失せろ、若造! この地は誰にも奪わせはせん!
【ゲイボルグ】 主よ 我が三位一体の力をお見せしよう
【カミト】 待って下さい! 僕達は戦いたいわけじゃないんです ただ、話を聞いて欲しくて…
【老奏官】 この地を貴様らに譲れというの だろう?どこから流れてきたのか 知らんが…
【老奏官】 誰だろうと追い払う! 行け!ゲイボルグ!
【ゲイボルグ】 ゲイボルグ・獣刻・ケルベロス… 出る!
【モニカ】 あちゃー… また、この展開だね
【カミト】 逃げよう、みんな!
【ルーン】 はぁっ? 戦うに決まってるでしょ! あいつの血を――
【モニカ】 ルーンくん、退くよ
【ルーン】 あ、くそっ…!
【カミト】 はぁ…はぁ… 何とか逃げ切れたね…
【アスカロン】 ここでも話を聞いてもらえません でした…
【アスカロン】 だけど、次はきっと上手くいきます! 元気を出して下さい、マスターっ
【カミト】 ありがとう… 兄貴も無茶振りするよなあ…
【ヴァング】 よし! 俺達に相応しい拠点を見つけるぞ!
【ジーベン】 急に何を言い出すんだ、 この絶賛唐突キャンペーン野郎は?
【ヴァング】 だから拠点だよ、拠点 俺達が対コマンドキラーズの 中心になるんなら
【ヴァング】 こんな隅っこの下町で旗を振っても 目立たねぇだろ!
【ヴァング】 だから、もっと目立つところに 拠点を作るんだよ
【ヴァング】 その方が仲間も集めやすいからな!
【カミト】 兄貴、もっと仲間を増やす つもりなのっ?
【ヴァング】 さすがに、コマンドキラーズ相手に 俺達だけでどうにかできるなんて 甘いこと考えてねぇよ
【ヴァング】 まずは旗を掲げる 俺達が中心になるのは 変わらねぇぜ
【エンクウ】 まあ、言わんとするところは 理解できるが…
【クレイ】 そうそう上手くいくかなあ… 大抵の土地には奏官がいて、 ギルドがあるから…
【ヴァング】 動く前から諦めてどうすんだ! まず探してみようぜ 案外、簡単に見つかるかもしれねぇ
【モニカ】 アハハハ! 君のノリ、嫌いじゃないよ
【ヴァング】 そんじゃ、カミト お前はモニカと組め 二人一組で拠点探しに出発だ!
【カミト】 あれから、あちこち歩き回っている けど、どこもギルドが治めていて 僕達の拠点になりそうなとこなんて…
【グリモワール】 ちょっと! 泣き言ばかり言ってても 仕方ないわよ
【グリモワール】 コマンドキラーズの脅威は 拡大する一方なんだからっ
【カミト】 ごめん… どこも空気がピリピリしてて、 余所者に敏感だよね…
【モニカ】 それだけ怖がってるんだよ いつ襲われるか分からないって 恐怖に囚われてるんだ…
【エクスカリバー】 マスターは私が守りますので 安心して下さい
【ロンゴミアント】 いえ、私がお守り致しますから
【アロンダイト】 二人ともマスターにくっつき過ぎです …それで、これからどうしますか?
【カミト】 そうだなあ… 中心部になるべく近い方が良いって 言われてたけど…
【モニカ】 いつの間にか、中心部から離れて いってるみたいだね~
【カミト】 また中心部を目指すのもなあ…
【アスカロン】 マスター! 魔獣の気配ですっ
【グリモワール】 あまり見かけなくなってきたと 思っていたのに… また出てきたみたいねっ
【魔獣】 ガアアアアアアアアア!!
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