220201104 ハルパー 『神聖プール王国の誓い』
翌日の夜。 ハルパーに誘われ、 プールにやってきたマスター
しかし彼女の 「付き合ってもらいます」 という誘い文句に拒否権はなかった
それもそのはず
実は昼間、 今度こそよそ見はするまいと 肝に銘じたのにもかかわらず…
また他の可愛らしい水着の女性を 目で追ってしまったから…
【ハルパー】 まったく… マスターは成長という言葉を 知らないようですね
【ハルパー】 本当に首を飛ばされたいんですか?
ハルパーの言葉が 耳に痛いマスター
すみませんでした… と謝る
【ハルパー】 まあでも、マスターが 厭らしい目で見ていないことは 私もわかっています
【ハルパー】 ただ、隣に私がいるんですから… 他の女性に目移りなんて、 許しませんよ?
【ハルパー】 あ…ふふふ… 私、いいことを思い付きました
【ハルパー】 ああいった水着がお好きなら、 私が着てあげましょうか?
…それは本心? びくびくと尋ねる
【ハルパー】 ふふっ、疑り深いですね? マスターのためなら、 喜んで着て差し上げますよ?
“マスターのためなら” その言葉にドキッとするマスター
そ、それじゃあ… そう言いかけてハッとする
ハルパーは口の端を釣り上げ、 クスクスと笑っている
【ハルパー】 マスター、本気にしたんですか? そんな水着、 私が着るわけがないじゃないですか
【ハルパー】 ふふっ、マスターって、 本当に騙しやすいですね?
【ハルパー】 簡単に引っかかってくれるので、 私、とても良い気分です
【ハルパー】 達成感とでも言いましょうか? ふふっ、マスターを騙した達成感… すごく素敵な気分です
この時、ハルパーは新たな力、 『神聖プール王国の誓い』を 発現させたのだった
そうだと思ったと、 思わず苦笑いしてしまう
しかしマスターは、 次にハルパーが発した言葉に 自分の耳を疑うことになる
【ハルパー】 まあ、でも…
【ハルパー】 別に着るのは構いませんが、 おかしな行動や 厭らしい目つきをした際には…
【ハルパー】 即座に首が飛ぶと 思っていてくださいね?
そんなこと口が裂けても言えないな と、マスターは思ったのであった。
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