220301212 リサナウト・針枷・クロノス 価値ある時間とは
次は水鉄砲で遊ぼうよ! と盛り上がる姫達
【リサナウト】 そうしよ~~~~~!!
時を巻き戻したことで、 今度は意気揚々と 水鉄砲を取り出すリサナウト
【リサナウト】 普段なら、こんなことで 時を戻さないけど…
【リサナウト】 この夏は特別なの
【リサナウト】 絶対に… 最高の思い出に してみせるんだから!!
そんな想いを胸に、 彼女は姫達と 水鉄砲遊びを楽しんだ
そして、お昼時―――
姫達は、 バーベキューの時間だ! と、大盛り上がり
だが……
【リサナウト】 またまた、しまった~~~~~!!
【リサナウト】 今度は水鉄砲に気を取られ過ぎて…
【リサナウト】 お肉持ってくるの忘れちゃった~!!
えぇ~!お肉、ないの~~~!?
ガッカリして片づけを始める姫達
だがリサナウトは、 サラリと言ってのける
【リサナウト】 大丈夫!また時を巻き戻せば――
そう言い掛けた彼女に、 マスターは尋ねる え?時を…?
【リサナウト】 私、実はこの海に来てから、 何度か時を巻き戻しているの
【リサナウト】 だから、今回も…
そう答えた彼女に、マスターは言う
君の能力は知ってるけど、 時を操作し過ぎるのは、 あまり良くないんじゃないかな?と
【リサナウト】 え?どうして…? 全て上手くいった方が みんなも楽しめるじゃない
【リサナウト】 みんなと一緒に過ごす時間は 大切にしたいのよ
【リサナウト】 一人じゃない夏って 初めてだから…
【リサナウト】 だから、私、決めてるの! この夏は、絶対に 最高の思い出にするって!
気持ちは分かるけど… その瞬間、瞬間の大切さも 忘れないで欲しいんだ
それに失敗も… 良い思い出になると思うよ とマスターは微笑んだ
【リサナウト】 ……!
【リサナウト】 その瞬間、瞬間の… 大切さ
その言葉を聞き、 彼女はマスターに 想いを告げる
【リサナウト】 確かに自分の能力を過信して、 時間の大切さを見失ってたかも…
【リサナウト】 まさに 木を見て森を見ず、だわ
【リサナウト】 当主様の言う通り… 失敗したらそれを楽しみ、 乗り越えてみせるわ!!
【リサナウト】 みんな! 片づけるのは早いわ! バーベキューをやるわよ!
でも、お肉がないのに どうするの?と姫達が 不安げに尋ねる
【リサナウト】 そ、それは…
解決案を考えていなかった リサナウトが言い淀む
そこにマスターが来て、 ないなら調達すればいいんだよ と、耳打ちする
マスターの言葉を聞き、 海を見渡す彼女 そして…
【リサナウト】 そういうことね! わかったわ、当主様!
【リサナウト】 今、この瞬間だからこそ 出来ることをやる!
そう言ったかと思うと、 海に飛び込んだ
【リサナウト】 悠久の時を経て… ようやく見つけたわ!! 私がやるべきことを!!
【リサナウト】 新技! 『悠久なる炎夏の楽園』―――っ!!
巨大な力を解放する彼女
【リサナウト】 大物!獲ったぞーーーーーっ!!
新たに目覚めたその力で、 見事、巨大魚をゲットするのだった
そして―――
おいしい~~~!! と舌つづみを打つ姫達
【リサナウト】 ふふっ! リサナウト特製・ シーフードバーベキューよ!
彼女の機転により、 豪勢なシーフードバーベキューが 完成していた
【リサナウト】 ありがとう、当主様 大切なことに気づけたわ
【リサナウト】 当主様の言う通り、 失敗も楽しめばいい
【リサナウト】 失敗から、新しい思い出が 生まれることもあるのね
【リサナウト】 私、もう簡単に時は戻さない
【リサナウト】 この一瞬一瞬を… 大切に生きることにするわ
食事も終わり、 ビーチボールと水鉄砲を手に、 仲間と遊んでいるリサナウト
【リサナウト】 あはははは! この夏は…
【リサナウト】 絶対、最高の思い出にしてやるぅ!!
その笑顔はキラキラと輝いていた
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