220311213 如意金箍棒・神令・フリッグ 樹令『臨海の令姉』
あれから数日後――
【如意金箍棒】 行くよ~~~
彼女は隊のみんなと ビーチバレーを楽しんでいた
【如意金箍棒】 はぁ…はぁ…
【如意金箍棒】 うん、こういうのも…悪くないね
ビーチに腰掛け、 彼女はマスターに心の内を 告白する
【如意金箍棒】 ワタシ…
【如意金箍棒】 今まで“個”を大切にする反面、 どこか人との繋がりを 軽視していたのかも知れないな
【如意金箍棒】 でもね、あの日から積極的に 繋がりを持つようにしてみたの
【如意金箍棒】 そうすれば自分の中で なにか変わるかも知れない そう思って
【如意金箍棒】 だけど ワタシの心に そこまで変化はなかった
【如意金箍棒】 変わったのは…周りだったの
【如意金箍棒】 みんな、優しくしてくれた、 心を開いてくれた
【如意金箍棒】 それが…とても嬉しかった
【如意金箍棒】 ワタシの…力になったんだ
これまでなかった 繋がりを持ったことで、 彼女はまた新たな力に目覚めていた
夜――
【如意金箍棒】 きれいだね
隊のみんなと花火をする彼女
【如意金箍棒】 ねぇ、お師様
【如意金箍棒】 もうすぐ夏が終わるね
【如意金箍棒】 そして、戦闘という名の日常が始まる
【如意金箍棒】 でも、ワタシは忘れない
【如意金箍棒】 今日の花火を
【如意金箍棒】 みんなと過ごした夏を
【如意金箍棒】 そして…
【如意金箍棒】 あなたがくれたこのリボンを
【如意金箍棒】 本当に………ありがとう
微笑む彼女
その笑顔は、 線香花火のような 優しい温かさに包まれていた
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