221041421 限定クエスト バレンタインイベント 悪戯姫の甘い嘘 ストーリークエスト 悪戯姫の甘い嘘 ストーリークエスト 3 - 思い出の城 思い出の城 思い出の城 戦闘前
【ヘレナ】 ああ… この周辺は変わっていないな
【オティヌス】 そうだね… 懐かしくも忌まわしい 思い出の城に近づいてきたね
そうか、二人は この辺りに詳しいんだね
オティヌスとヘレナは 以前ケイオスリオンの とある伯爵の元で使役されていた
そのことを思い出しながら、 二人はマスターに 当時のことを話し出す
【オティヌス】 あたし達はここを領地にしていた 伯爵のもとで… 命令を受けていたからね
二人は伯爵の元で どんな風に過ごしていたの? と、マスターは何気なく問いかける
【オティヌス】 ああ…あたしはいつも通りさ 幻惑と困惑と誘惑の悪戯手品師 とか呼ばれていたよ
【ヘレナ】 …ヘレナは、いつも伯爵に 教育されていた 血の契約で罰を与えられるんだ…
【ヘレナ】 あの苦痛がどれほどのものか、 先輩にはわからないだろうな…
辛いことを思い出させて、 申し訳なかった、そんなつもりじゃ… と、マスターがオロオロする
【ヘレナ】 …ぷふっ! さすが先輩、いい反応だ もう過ぎたことさ、気にするな
だけど、本当のことなんだろう? と、マスターは失言だったと 落ち込んでしまう
【オティヌス】 あれ、マスターが何だか 落ち込んじゃったみたいだ
【ニール】 も~、どうするのよ このままじゃ、楽しい悪戯も 楽しくなくなっちゃうわ!
【ヘレナ】 それはちょっと困るな…
ヘレナはそう考えて、 マスターにそっと耳打ちする
【ヘレナ】 先輩、落ち込んでいる場合じゃない ほら、よく聞くんだ どこからか獣の声がするだろう?
【ヘレナ】 あれは、このあたりを 縄張りにしている 大きな人喰い獣の声だよ…
【ヘレナ】 …くふっ
【オティヌス】 ヘレナ、その獣というのは… あんな姿じゃないかい?
ヘレナの嘘にオティヌスも乗っかり、 幻術で巨大な獣の影を映し出す
大変だ、早く逃げないと! ヘレナ、オティヌス、行こう! と、慌てふためくマスター
【オティヌス】 くくっ… マスター、落ち着くんだ あたし達といれば大丈夫だよ
【ヘレナ】 …ふふっ そうだよ、先輩… ヘレナ達から離れてはダメだよ?
マスターは真剣な顔でうなずき、 二人の後ろにぴったりとついていく
人喰い獣のあとも、人喰い巨人や 人喰い植物といった嘘に驚かされ、 マスターに疲れの色が見えてきた
その姿を見て、ニールはヘレナに こっそりと話しかける
【ニール】 ねえ、ヘレナ… 作戦その2、マスターを驚かして 疲れさせるっていうのも成功ね
【ニール】 ちょっとやり過ぎちゃった 気もするけど…
【ヘレナ】 ああ…そうだな まだ先は長いのに、あんなに疲れて… かわいそうな先輩…
【ヘレナ】 …くふっ
【オティヌス】 あれ? ヘレナが指定した場所には、 先客がいるようだよ?
【ヘレナ】 うん?ケイオスリオン兵か? なんでこんな場所に? それに様子がおかしいぞ…
ヘレナの言う通り、兵士達は 仲間同士で体を寄せ合い、 仲睦まじく見つめ合っていた
【ヘレナ】 …………
【ニール】 ヘレナ…もしかしてこれ… 例のあれの効果なの?
ニールが小声でたずねると、 ヘレナがわずかにうなずく
マスターはオティヌスが幻術を かけているのだと思って、 オティヌスに確認する
【オティヌス】 これはあたしとは無関係だよ?
じゃあ、 彼らになにがあったんだろう? と、マスターは兵士達に視線を戻す
【オティヌス】 もしかして、 君が関係しているのかい?
【ヘレナ】 そうかもね…くふっ
【オティヌス】 だが、どうやら 君の用意したものは 食べられてしまったようだ
【ヘレナ】 うん、新しく用意しないと…
ヘレナは少し考えた後 何かを閃いたように悪戯ぽく笑った
【ヘレナ】 ああ… ヘレナは勘違いをしていた ここじゃない、別の場所だった
【ヘレナ】 …くふっ
ヘレナのとっさの作り話に、 オティヌスもとりあえず合わせる
【オティヌス】 そうか… それなら、もうここに用はないよね 行くとしようか
ヘレナはニールにだけ聞こえるように 小声でつぶやく
【ヘレナ】 あ〜あ… せっかく先輩に食べさせようと思って 心を込めて作ったのにな…
【ヘレナ】 ヘレナ特製の惚れ薬入り チョコレート
【ヘレナ】 …くふっ
移動を始めたオティヌスとヘレナに 続こうとマスターも歩き出すが、 つまづいて派手に転んでしまった
【ケイオスリオン兵】 …はっ! そこにいるのは誰だ!
【オティヌス】 おっと… 見つかってしまったね
【ヘレナ】 まったく、世話の焼ける先輩だな へレナが全部倒してやろう なに、ちょっとした因縁があるんだ…
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