221041561 限定クエスト ウェディングイベント 契約と計画のブライダル 契約と計画のブライダル ストーリークエスト 6 - 両手に花嫁 両手に花嫁 両手に花嫁 戦闘前
ソロモンたちがやっとの思いで 見つけた教会は、 立派ではあるが廃教会だった
【ソロモン】 なるほどね… だから、グラウの検索で 発見できなかったのね
【ロンギヌス】 倒壊の危険があるため、 建物への立ち入りは禁止だと、 そこの看板に書いてありました
マスターも、立派な教会だね、 たくさんの人が通ったんだろうな と、その古さに感心する
それにほら、すごく綺麗だよ と、マスターが指を差した場所には 一面の花畑が広がっていた
【ロンギヌス】 これは圧巻ですね… おそらく、庭で咲いていた花が 自然に増えていったのでしょう
【ソロモン】 本当に綺麗…
【ソロモン】 そうだわ! あそこなら儀式に ふさわしい場所だと思わない?
【ロンギヌス】 あの場所で、ですか? ソロモンがそれでいいのなら、 私に異論はありませんが…
【グラウ】 結婚式の項目に、教会の庭で開催する ガーデンウェディングがありました 神聖な契約の儀として承認されます
【ソロモン】 庭も教会の敷地内だものね、 私たちの計画に揺らぎはないわ さあ、儀式を決行するわよ
【グラウ】 では、私が神父役を引き受けます ロンギヌス、マスターをここへ 連れてきていただけますか?
【ロンギヌス】 わかりました
なにも聞かされないまま、 ソロモンの前に立たされたマスターは ひたすら戸惑っていた
グラウは、庭にある石柱の上に立ち、 まるで彫像のようにかしこまっている
ソロモンは、思いつめたような表情で マスターを真正面から見つめていた
【ソロモン】 マスター、 私から契約の儀を提案するわ 心配しないで?難しいことじゃないの
【ソロモン】 私の正直な気持ちを告白するから、 貴方にも正直に話してほしい、 それだけよ
一言ずつ言葉を選ぶソロモンの緊張が マスターにも伝わり、思わず息を飲む
【ソロモン】 マスター… 今日は…ううん、いつもありがとう 私は、貴方に、感謝している
【ソロモン】 ねぇ、マスター… こんな日が来るなんて、 思いもしなかったわ…
【ソロモン】 こんな風に、穏やかな気持ちで 毎日を過ごせるのは貴方のおかげね
【ソロモン】 もっと貴方のことを知りたい、 もっと信頼されたい、と思う それが私の正直な気持ちなの
【ソロモン】 私と貴方で、誓いを交わしましょう 私は、これからも貴方を守り続ける 貴方には、私を信じてもらいたい
【ソロモン】 私の出した最適解、 貴方も信じてくれるよね?
ソロモンの真剣な想いを受け、 マスターはコクコクと 首を縦に振るのだけで精一杯だった
それでも、ソロモンは満足したようで 花が咲いたような笑顔を見せる
【ソロモン】 ふふっ…ありがとう
【ソロモン】 さあ、ロンギヌス、 次は君の番よ?
そういって、ソロモンは ロンギヌスの手を引くと、 マスターの前に立たせようとするが…
【ロンギヌス】 あ、あの…やはり、私は遠慮します! ソロモンに申し訳ないですし、 私なんかが入ったら迷惑では…
【ソロモン】 迷惑?どうして? ロンギヌスの不安を取り除くことも 私にとって大切なことなのよ
【ソロモン】 私はロンギヌスにも感謝しているの だから、遠慮なんてしないで、 私のためにも受け入れてほしい
【ソロモン】 それが、私の正直な気持ち 私を信じて、手伝ってくれて 本当にありがとう
ソロモンのまっすぐな気持ちが ロンギヌスの心に突き刺さる
【ロンギヌス】 ソロモン…私も感謝しています 私にチャンスをくださって、 ありがとうございます
【ロンギヌス】 わかりました… 私も…勇気を出してみます どうか、見届けてください
ソロモンは笑顔でうなずき、 ロンギヌスもソロモンに笑顔を返す
ロンギヌスも意を決して、 マスターの前へと歩みを進める
マスターも緊張しながら ロンギヌスの言葉を待った
【ロンギヌス】 ふふっ…ソロモンのように、 真っ直ぐに気持ちを表現することは 難しいですね
【ロンギヌス】 マスター… 私の祈りは天に届いたようです
【ロンギヌス】 今日は、ソロモンの願いだけでなく 私の願いも叶うことになりました
【ロンギヌス】 マスターは、いつも不思議な力で 私たちを導いてくれるのですね
【ロンギヌス】 ソロモンに倣って 私も素直な気持ちを 伝えてみようと思います
【ロンギヌス】 マスター、私はあなたに とても感謝しているのです
【ロンギヌス】 …ときに、厳しい言葉を 告げてしまうこともありますが… それもマスターを想ってのこと
【ロンギヌス】 私のこの気持ち… 上手く伝わらないかもしれません… ですが、これだけは信じてください
【ロンギヌス】 私の平穏は、主と共にあります どうか、これからもお側に…
マスターは、ロンギヌスの言葉にも 上手く返す言葉が見つからず、 ただひたすら首を縦にふる
6月の晴れた空の下、 美しい花嫁を前に マスターの胸は早鐘を打つ
二人に、自分の気持ちを 伝えなければと思うほど、 言葉がするすると逃げてしまう
なにかを伝えなくては、と マスターが口を開いたその時だった
【ハルモニア兵長】 見つけましたよ! 汚らわしい異国の民が、神聖なる 教会跡でなにをしているのですか!?
ハルモニア兵を前にして ソロモンとロンギヌスは、 花嫁の顔から斬ル姫の顔に変わる
【ロンギヌス】 マスター… あなたの言葉は、 この戦いの後に聞かせてください
【ソロモン】 無理しないで、 ゆっくり考えていいからね
Next: 221041563