221071311 限定クエスト 賀正イベント 災厄を払いし賀正の鐘 ストーリークエスト 災厄を払いし賀正の鐘 ストーリークエスト 2 - 【EP1】神様の非存在証明 災厄を払いし賀正の鐘 1話 災厄を払いし賀正の鐘 1話
これは、とある過去の記憶
町を襲う嵐と、 鳴り響く鐘の音…
【巫女】 皆さん!! 早く逃げてください!!
【ソロモン】 巫女様っ! 一緒に!!
【巫女】 …いいえ 私はここに残ります
【ソロモン】 な…何を言っているの!?
【巫女】 いいのです… これは”神様の祟り”
【巫女】 その神様の祟りを 治めるのが巫女の 役目なのです
【ソロモン】 そんな! いや! いやああああああ!
【ソロモン】 神の祟りと呼ばれた 巨大な嵐は 私の大切なものを奪い去った
【ソロモン】 大好きだった町も 大切な人も全て…
【ソロモン】 だから私は誓ったの 神に復讐することを
山々に鐘の音が鳴り響く
【子供】 わー、すごい音だね
【フォルカス】 この鐘の音は 町を厄から守ってくれます
【子供】 やく?
【フォルカス】 色々なわるいことから、 私達を守ってくれるのです
【子供】 そうなの? 大切な鐘なんだね?
【フォルカス】 そうですよ この鐘のおかげで この町の平穏が保たれているのです
【フォルカス】 この鐘も、人々の安寧も 私が必ず守り抜いてみせます
【フォルカス】 数年前、旅の途中に 巨大な嵐に巻き込まれた私は 道を見失い、遭難していた
【フォルカス】 寒さに震え、 進む先もわからなくなった私の中に 諦めにも似た思いが生まれていた
【フォルカス】 そんなとき、この鐘の音を聞いた その音に導かれて、私はこの町に 辿り着いた
【フォルカス】 この鐘は私の命を救ってくれた 鐘に神の力を感じた私は、 町の巫女として鐘を守り続けていた
【フォルカス】 あの日までは…
【フォルカス】 全てを失った 心の拠り所を失った 私は守れなかった
【フォルカス】 抗った、探した それでも
【町人1】 だから何かあったらどうすんだよ!
【町人2】 誰も守ってくれないんだから 自分のことは自分で守るしかないだろ!
【フォルカス】 私では人々の不安を拭えない 私では誰も救えない だから私は神に祈るしかできなかった
【フォルカス】 あの鐘に感じた神の力が どこかに残っていることを願って…
【ソロモン】 ふうっ…ふうっ…
【ソロモン】 はーっ!! やっと着いた!
【ソロモン】 到着時間も計算通り! 最適なルートを 選んだ甲斐があったわ!
【ソロモン】 って、こんなことを 言ってる場合じゃないわ 早く町の人達に言わないと
【ソロモン】 ここは… そう、ここにもあるのね ということは…
【ソロモン】 あの…
【フォルカス】 なんですか?
【ソロモン】 もしかして、君は 巫女って奴じゃないかしら?
【フォルカス】 はい、私はこの町の巫女、 フォルカスと言います
【ソロモン】 こういう風習は 私の町だけじゃなかったのね
【フォルカス】 あの、あなたは…?
【ソロモン】 あ、そうだ! 忘れるところだったわ
【ソロモン】 私はソロモン 今、この町に危機が迫っているの!
【フォルカス】 え?
【フォルカス】 つまり、神様の祟りが この町に迫っているということですか?
【ソロモン】 違うわ ただの巨大な嵐よ 祟りなんかじゃ絶対ないわ
【ソロモン】 私の町で起きた災害も 確かに途轍もなく大きかった
【ソロモン】 けれど、世界的に見れば そこまで珍しいものでもない
【ソロモン】 数十年に一度くらいの 稀な出来事ではあるにしても…
【ソロモン】 どの国でだって 似たようなことは起こっていた
【ソロモン】 つまり…あれはただの偶然
【ソロモン】 天候、町の立地… いくつかの事象が重なって 起こってしまった事故よ
【フォルカス】 ソロモンは神様を信じて いないのですか?
【ソロモン】 自分を慕う人間を奪うのが 町を見捨てるような存在が 神なわけがないわ
【ソロモン】 でも、今はそんなことを 言ってる場合じゃないわ
【ソロモン】 早く、町の人達に 避難するように言って!
【フォルカス】 わかりました…! すぐに呼んできます
神社に町の人達を集めたフォルカス
【ソロモン】 ……というわけで 今、この町には危機が迫っているの 早く避難の準備をして
【町人1】 やっぱり、 もうこの町はダメなんだ 放棄して逃げよう
【町人2】 出ていきたいなら お前ひとりで出ていけ!
【町人3】 とにかく避難する建物を 作った方がいいんじゃないか?
【町人1】 そんなの間に合うわけ ないだろうが
【町人】 ああもう やっぱり祟りなんだ…!
いきなり言い争いを 始める町人達
【ソロモン】 ちょ、ちょっと! 今はそんな言い争いを している場合じゃないわ
【ソロモン】 フォルカス、君も 町の人達を説得…
【フォルカス】 …………
【ソロモン】 え?どこに行くの?
【フォルカス】 今からお祈りを開始します 神のお怒りを鎮めるのが 巫女の使命ですから
【ソロモン】 何を言ってるのよ! そんなことをしても無駄よ!
【フォルカス】 祈るしかないのです もう、それしか方法は 残っていません
【ソロモン】 それでも通じなかったら?
【フォルカス】 私が神の元へと行き、 直接お話をしてきます
【ソロモン】 それって、もしかして 生贄になるってこと?
【フォルカス】 生贄ではありません 神の元へと行くだけです
【ソロモン】 そんなの、一緒じゃない!
【ソロモン】 …私の大切な人も、 神のところへ行ったけど、 嵐は鎮まらなかったわ!
【ソロモン】 それどころか、町を全部 潰したのよ、 全部よ、全部!
【フォルカス】 おそらく、それは… 町に大きな業があったのでしょう
【ソロモン】 業? …罪ってこと?
【フォルカス】 はい 神がお許しにならないことを 町の誰かがしたのだと思います
【ソロモン】 そんなことで、町を一つ 潰したというの? 冗談じゃないわ
【フォルカス】 この町では… それはきっと私です
【フォルカス】 もし、この町が滅びる運命なのなら それは私の責任ということです
【フォルカス】 だから、私は何としてでも 神に許しを得なければなりません
【フォルカス】 それが私自身を捧げることに なるとしても…
【ソロモン】 …どういうこと?
【フォルカス】 この町は既に… 神の祟りが始まっているのです
Next: 221071321