230061104 トリシューラ 『海浜ビーチ帝国の誇り』
後日、また海へとやって来た マスターとトリシューラ
あれからトリシューラは城作りに はまってしまったらしく、今日も ふたりで城を作って遊んでいた
そうこうしているうちに 時刻は夕方――
潮が満ちてきて、 ふたりの作った城は 波に飲み込まれようとしている
【トリシューラ】 あーあ あれももう、壊れちまうな
夕日を見つめるトリシューラの表情は どことなく、寂しげだった
それは、元気一杯な彼女が 普段は見せないような表情で…
【トリシューラ】 なんか、不思議だね
【トリシューラ】 いつもならさ、 波に壊されるくらいなら、あんなもん 自分で壊しちまいたくなるんだよ
【トリシューラ】 でもさ、なんでだろうね? あれだけは、 そんな気分にならないのさ
それはたぶん、トリシューラが あれを作って楽しかったからじゃ ないかな?と言うマスター
【トリシューラ】 楽しい…。そう。そうかもね… あたいはたぶん、楽しかったんだ マスターと、あれを作って
【トリシューラ】 正直、モノを作って楽しいだなんて 思ったの、今回が初めてだよ
照れくさそうに笑うと 突如、ハッとしたような顔に 彼女の表情が変わった…
【トリシューラ】 あっ、これは…!
【トリシューラ】 なるほど、そうだったんだね 破壊と創造は、表裏一体なんだ… うん、閃いたよ!
【トリシューラ】 これは、あたいの新奥義! 『海浜ビーチ帝国の誇り』だよっ!
この経験をきっかけに、彼女は 新たな奥義を修得したのだった
【トリシューラ】 まぁその…ありがとな、マスター これも、あんたのおかげだね…
選択肢:
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- 素直なトリシューラはかわいいね → select_label_02へ
- わ、びっくりした… → select_label_03へ
まぁその…ありがとな、マスター これも、あんたのおかげだね…
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【トリシューラ】 あっ、あたいは平熱だよっ!
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【トリシューラ】 ふんっ!どうせ普段のあたいは かわいくなんかないよ!
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【トリシューラ】 どうして驚く必要があるんだい! あんたも素直に受け取りなよ!
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【トリシューラ】 あぁもう、あったまきた! 腹いせにぶっ壊してやる!
【トリシューラ】 おりゃあぁっ!
あっ! とマスターが叫んだ時には もう遅かった
【トリシューラ】 あーあ! やっぱりぶっ壊したほうが スッキリするねぇ!
せっかく作った城を破壊され、 落ち込んでしまうマスター
【トリシューラ】 なんだい、しょんぼりしてさ 元気出しなよ、マスター
【トリシューラ】 あんたがどうしてもって言うのなら、 また、一緒に 作ってやってもいい…からさ…
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