230181104 フォルカス 『海浜ビーチ帝国の誇り』
後日…
先日の件があったので 二人はビーチに危険がないか 見回りに来ていた
せっかくのビーチなのに監視ばかりで 楽しいんだろうか…? と心配になるマスターだったが…
【フォルカス】 ふふっ…
フォルカスの表情は なぜかとても楽しそうだ
マスターが理由を尋ねると――
【フォルカス】 ほら、目の前を見てください
【子供1】 早く来いよー!
【子供2】 待てってばー!!
視線の先では、先日 フォルカスが助けた子供達が 元気に遊んでいる
【フォルカス】 私はこの光景を見るだけでも 楽しいんです
【フォルカス】 私があの子達の 元気な姿を見られるのも みんな…
フォルカスはそう言って マスターをジッと見つめる
【フォルカス】 マスターが危ないところを 助けてくれたおかげです…
そんな…実際に戦ったのは フォルカスだろ、と 答えると…
【フォルカス】 あの時、異族に囲まれて 本当にダメだと思ったんです
【フォルカス】 でも、マスターのことを想ったら なんとかしなきゃと…
フォルカスはそう言いながら じっとマスターを見つめ続ける
【フォルカス】 そうしたら… マスターが助けてくれて…
【フォルカス】 その姿がとても頼もしくて…
【フォルカス】 ああ、私は本当に マスターが居るから 戦えるんだって思ったんです
自分が少しでも 役に立ててよかった と笑みを浮かべるマスター
【フォルカス】 少しじゃありません! いつだって、マスターは 私の力になってくれています!!
そう叫んだフォルカスの身体から キラキラとしたオーラが放たれた
【フォルカス】 あ…! ごめんなさい ついムキになってしまって…
【フォルカス】 でも…おかげでまた 新たな力『海浜ビーチ帝国の誇り』が 湧いてしまいました…
嬉し恥ずかしそうに 浮き輪を抱えるフォルカスを 微笑ましく見守るマスターだった
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